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感謝感激 SS (3) 後編


さてさてさて、予約投稿も最後です 

今回、頑張った  エライな私  …と独り悦に入っていますが 

今回も前編同様、欲しいと言う奇特な方がいましたらお持ち帰り可能です 

フリーですから  特にお断りは要りませんが、一言感想など頂けると喜びます 




後編、社・ショータロー・祥子・麻生・美森が登場します 

苦手な方はお気を付け下さい 

ェロはナシです~




  2010/8/27 PM1400 加筆・修正。

万が一  既にお持ち帰りした方がいらっしゃいましたら此方にご変更下さい 









Prisoner of Love distorted ~ 後編 ~












ふたり分の吐息と


混じり合った淫猥な水音は


薄暗い寝室に朝陽が差し込むまで繰り返された。














Prisoner of Love distorted ~ 後編 ~














数日後、PV撮影の当日。

尚もキョーコもスケジュールの合う日は今日一日だけ。

その為、事前に綿密に打ち合わせを繰り返し、手配も滞りなく済ませ、

後はただ撮影に臨むだけとなっていた。








親友を守る為に悪魔に手を掛けた天使。


―――それは真っ白な天使(キミ)が汚れた瞬間―――


その犯した罪の意識に苛まれ彼女の純白の羽が徐々に漆黒に染まっていく。

狂った心と一緒にそれを隠そうとするが、その歪みは止まらない。

闇に漂い妖艶に微笑む彼女はもう天使と言うよりは

闇を司る女王―――クィーン―――美森演じる天使の救いの手はその闇には届かない。

堕ちた天使を救うのは自分が殺(あや)めた筈の悪魔。

親友を失い更に悲しみに嘆く恋人だった天使を救うべく深淵から甦える。

力なくふら付く歩みの堕ちた天使と二人で宵闇を彷徨い出口となる眩しい光へと導く。

差し込む光と美森の声を頼りにその世界を抜け出る。

しかし一度闇に染まった身に楽園の清浄は焼け付くように儚い身を苛む。

漆黒の羽を持ち苦しむ親友に美森が涙し、その雫が恐ろしい呪縛を解く。

そして生まれ変わった彼女は天使を護る者、聖/戦/士となって二人で楽園で暮らす。

その様子を悪魔が闇の水晶球から見て寂しげに微笑み再び自分を闇に同化させていく。

最後に口元だけを映して。


―――キミが何処にいても俺は永遠に寄り添っているよ。

     そして永遠にキミの笑顔は俺が護っていくからね―――と









「最後、聖/戦/士ですか~素敵ですよね~」




台本を一通り復習(さら)ってうっとりと想いを馳せるキョーコに満足そうに麻生は肯いた。




「でしょう!!私も良いアイデアだと思うのよ」


「けど…だからって、今回この衣装着るんですか??」


「そうよ?可愛いでしょう?」




麻生は事も無げに答えた。




「だっ…だって、こんな布の少ないの…美森ちゃんとかの方が映えるんじゃないですか?」


「あら?キョーコちゃんだってスタイル良いから大丈夫よ!!」




差し出されたのはダレの趣味だ!?と叫びたくなる純白と漆黒の二種類の

ス/タ/イ/リ/ィ/ッ/シ/ュ/ボ/ン/テ/ー/ジでふんだんにレースや羽が配(あしら)われていた。

それだけを見たら宛(さなが)ら物語に出てきそうな

聖/戦/士の衣装は前回以上にキョーコのメルヘン脳を擽った。




「でも、こんな布地が少ないの…(敦賀さんがみたら大魔王の如く怒るわ!!)」




赤くなったり青くなったりしながら衣装と睨み合いをするキョーコに

尚が横目で流しながら挑発するように口を挟んできた。




「あ~ったく、売れる女優さまになるとよぉ、コンナモノ着れないと抜かすワケかねぇ?」


「ふん゛!?ダレもそんな事言っていないでしょうが!!」


「ああ、それともお前みたいなムネのない奴には恥ずかしくて着れないか!?」


「尚!!いい加減になさい!!子供みたいに突っかからないの!!」




隣にいた祥子が尚を諫めた。




「それとも、そんな恰好したら怒るダレかさんがいるワケでもあるまいし、なぁ?」




その言葉にキョーコはかっと一瞬耳まで赤く染めた。




「うっ、うう煩いわね!!ソンナコト言っていないでしょう!!

ただちょっと恥ずかしかっただけよ!!必要なんだもの!!お仕事なんだから、着るわよ!!」




そう告げるとキョーコは衣装を持って一目散に控え室へと消えて行った。




「??お、おい!待てよ!!キョーコ!!」


「ねぇ!!尚ちゃん!!美森のも見てよ!!」


「尚、ちょっと!!」




キョーコの反応に気を止めた尚が呼び止めるが、

傍にいた麻生と美森に遮られその後ろ姿を見送るしかなかった。










前回のような懸念は無く撮影は所々休憩を挟みクライマックスまで順調に進んで行った。

純白から漆黒の衣装に替えて登場したキョーコにスタジオがざわついた。

純白の時には布地が少ないと気にしていたがその存在は可憐で決していやらしくは無く

時折見せる表情は慈愛に満ちていて普通の天/使と言うよりは大/天/使と言った風情であったが、

漆黒を纏うその姿は毅然としていて女/王と呼べる程に相応しかった。




「じゃ最終確認よ?最後闇の中から光の方へキョーコちゃんを送り出す時に、

尚は自分の代わりに美森ちゃんを護って貰う力を渡す為に

キョーコちゃんにキスをして送り出すのよ?

尚は人形に力を吹き込むように、

キョーコちゃんは魂を享受するようにね?」


「分かったよ…」




尚はぶっきらぼうに。




「分かりました…」




キョーコは無表情で答え、




「イヤっだぁ~~美森もぉぉ」




隣で美森が大声で泣き出した。




「さっき説明したでしょう?美森ちゃんは最後に二人から順番にキスを受けるじゃない」




ヤレヤレと言わんばかりに麻生が頭を振りながら宥めた。




「けど、ほっぺだも~~ん、美森も尚ちゃんから口がイイ!!」


「……美森ちゃん」


「うっ……ごめんなさい…分かりました」




きっとなった麻生の目付きに美森はびくっとなり不承不承黙った。

その様子に溜息を吐き麻生はくるりと振り返った。




「ふーーーっ、二人とも準備はイイ?」


「ああ」


「はい」




尚とキョーコは黙った儘セッティングへと向かう。その道すがら尚が不遜に語り掛けた。




「お前とキスするのあの時以来だな…少しは上手くなったか?」


「あんなの…キスじゃないわ」


「えっ?」


「それに今回のもキスじゃない…」


「な、に…」


『行きます!本番!!よぉーーい…スタート!!』




スタッフの掛け声と共にスタジオの照明は落とされる。

やがてスモークが焚かれ紫がかった幻想的な闇に包まれていた。

キョーコから告げられた内容に動揺しながらも尚は予定通り歩みを進める。



 (キスじゃないって…お前、何考えて…)



尚が一瞬考え込んだその時、

彼方から微かに光が差し込んで来て徐々に大きくなりその身を包もうとする。

その光に意を決したように尚は口の端を上げた。




「じゃ、もう一度分からせてやるよ」




尚が小声で呟きキョーコの柔らかい頬に手を掛けた時、

キョーコはカメラに映らない角度で声にならない声で囁いた


…敦賀さん…


その口元を凝視していた尚は息を止め顔面を蒼白にしていった。

洩れ出る吐息が生温かく感じる程近い距離なのに唇は僅かに触れなかった。

吐息を交換したような瞬間キョーコの瞳に凛としたような力強さが漲(みなぎ)った。

今さっきの尚の表情のように口の端を上げ、

にっと微笑むと光に向かい力強く闊歩していく。

取り残された尚を忘れるようにして。


―――もう二度と闇(アンタ)には囚われないと―――


その後、お互い意地とプライドで乗り切り撮影は滞りなく進んだ。

唇が触れ合っていないのでNGかと思われたシーンだが尚の魂を吸い取られたような表情と、

キョーコのそれを吸い取って生き返ったかのような表情の方がイイとOKになったのであった。









一日を掛けた撮影が終了し、珍しくさっさと着替えを終え控室を飛び出した尚は

キョーコの控室を目指し走り出したが、到着した時は一歩遅く蛻(もぬけ)の殻だった。

長い廊下を直(ひた)走ると曲がり角に探していた後姿を見つける。

声を掛けようと口を開いた矢先、

その隣には居て欲しくない人物が存在していて尚は思わず身を潜めた。




「敦賀さん、態々(わざわざ)迎えに来て下さったんですか?」


「予定の仕事がちょっと早めに終わったんでね。丁度イイかと思ってね」


「ありがとうございます。オツカレさまでした」


「ありがとう。キョーコもオツカレさま」


「私なんか敦賀さんに比べればたいしたコトありませんよ?」




へへへと笑い頭を掻きながら謙遜する恋人に蓮は破顔する。




「キミも結構大変だったと思うよ?だから今日は何か食べて帰ろうか?」


「珍しいですね、敦賀さんが“食べて帰ろう”だなんて」


「クス…忙しい恋人を労わりたいしね」


「私は大丈夫ですよ?家の方が敦賀さんもゆっくり出来るでしょう?

帰って何か軽いもの作りましょうね?」


「ありがとう…」




そう言って蓮はキョーコを抱き寄せ軽く触れるだけのキスをした。




「んもぉ、またコンナトコロで…

ダレかに見られたら敦賀さんが困っちゃうじゃないですか!!」


「ごめんごめん」


「反省していませんね!?知りませんからね!!」


「大丈夫だよ。ドンナコトがあってもキョーコの笑顔が曇ることが無いように

この俺が永遠に護るから、安心して?」


「「……っ」」





そのフレーズに尚は血の気をなくし息を飲んだ。

気障な台詞をさらりと言われキョーコは羞恥に耐え切れず息を飲んだ。

ざざざーーーと離れた場所に待機していた社が砂を吐く音が響いた。



「や、やや社さん…イツからそこ…」




社に気付き真っ赤に頬を染め上げたキョーコを

大事そうに腕に包み去って行く後ろ姿を尚は傍観するしかなかった。

今にも崩れ落ちそうになる身体を壁に凭れ掛かけさせじっと耐える。

自分だけのモノと信じて疑わなかったのは自分だけ…

囚われた思考のその愚かさを悔いても遅いことを悟った。

宝物は大切にするからこそ価値がある。

宝物―――キョーコを大事に腕の中に包み込み掻っ攫って行ったオトコは

俺(尚)が見て居たことに気付いていただろう。

だからワザとキスして見せたに違いない。



性格の悪いヤツめ……














~終わり~













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氷樹といいます。
北の大地に生息しています。
蓮×キョ好きです。

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