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濡蓮企画 ~中編~


あれ  やっぱり予約投稿が上手くいかなかったみたいです 

すみません  ダメ人間のやるコトなのでお許し下さい 


昨夜、我が家のある地域だけ集中豪雨だったらしく、

余りの煩さにちょっと寝不足ですが 

さて、濡蓮企画、第二弾です 

濡蓮とは  の方は 


38bf74da.jpg一天四海 AKI さまのお宅 

c4a9df09.jpg桃色無印 きゅ。さまのお宅  でご覧下さい。


で、第一弾は ACT.162 バイオレンスミッション フェーズ 7系妄想 ~前編~ です






今回のェロは言われればェロですが  この位  と言われればこの位です 


けど、蓮は濡らしました   コートIN もさせました 

目的は達成しました  それで可という方だけどうぞ





 09/24 きゅ。さまのご快諾により素敵絵挿入 











ACT.162 バイオレンスミッション フェーズ 7系妄想 ~中編~













―――やはり、俺には必要ありません…御守りは―――










SIDE キョーコ―――




“御守り-私-は要らない”…車の僅かに開いた窓から洩れ聞こえる敦賀さんの声。




そのコトバに私の鼓動は一瞬、動くことを忘れたかのように凍り付いた。

足元がすうっと浮いたように感じ膝が頼りなげに震えてくる。

そして次の瞬間、激しい眩暈と動悸を齎し果てしない暗闇へと突き落とした。

どくん---

どうしよう…

どくん---

崩れ落ちないように唇を噛み締める耐えてると目の奥が熱くなって来た。

どくん---




ダメだ…此処で泣いてはイケナイ…

此処で泣いたら立ち聞きしていたのがバレてしまうし、

敦賀さんに余計な気を使わせてしまう…




キョーコは零れそうな涙を飲み込んで持てる演技力を駆使して笑顔を浮かべ車へ戻った。




「どうしたの?」




ジェリー・ウッズが怪訝な顔をして尋ねた。




拙い…顔に出ていたのだろうか?

まだまだ未熟だなとキョーコは僅かに震える手を握り締め、気合を入れ直し自分を叱咤した。




いざ召喚!! “仲居魂!!” そして不自然なほどの笑顔を貼り付けた。




「ご挨拶に伺いましたが、社長さんと敦賀さん…

まだお話しが終わっていないようなのでお先に失礼させて頂きますね?」



「あらそう?じゃ、また帰りにね!?20時位でイイ?またココで待ってるわ」



「あ…けど、私…」



「大丈夫!!それよりも遅くなっても平気だから気にしないでね?

気を付けていってらっしゃい!」



「ありがとうございます…では、いってきます」




綺麗なお辞儀をしたキョーコはジェリー・ウッズの笑顔に送り出され、

守ることが困難な約束を後悔しながら更に思い気分に包まれて

ドラマ【BOX-“R”】の収録現場へと向かった。


人生悪いコトと言うのは重なるもので、“ナツ”の役どころで“セツカ”が

時々顔を出してしまい切り替えに苦心していると言うのに

【BOX-“R”】のロケ移動途中に【DM】のロケ現場に出会(でくわ)してしまい、

今一番に会いたくない存在である蓮に迂闊に遭遇しないようにと

【DM】のスタッフや他の目を掻(か)い潜(くぐ)ると言う更に苦労する羽目になってしまったのた。

そうこうしているうちにすっかり日も暮れ【BOX-“R”】の撮影は無事終了し、

次回の撮影日の打ち合わせをしてスタジオを後にした。




「はぁ~~~疲れた…」




キョーコは大きな溜息を吐き独り言ちた。

こんな日は早く温かいお風呂に入って寝てしまいたい…

其処で不図(ふと)、ホテルに自分の荷物が数点あることを思い出した。




「結局ホテルに戻らなきゃいけないのね…」




一刻も早くだるまやには帰りたいがこんな気分の儘、帰るのは気が重たかった。

かと言ってこの儘、蓮と過ごすのはもっとツライ状況だった。




「どうしよう…会いたくない。と言うか会わせる顔がない…」




その想いにキョーコは唇をぎゅっと噛み締め、携帯を開きメールの画面を確認する。




    From 敦賀さん
    Sub  今晩

    今日は帰りが少し遅くなるから心配しないように。




「大丈夫よね?さっさと支度してしまえば顔を会わせなくって済むハズ」




携帯の同じ画面の端に表示されている時計の時刻を見て

ぽんと手を打ちキョーコはホテルへと駆け出した。




ホテルには極秘プロジェクト“ヒール兄妹”として泊まっている以上、

社には教えてしまったが、どんなに急用でもドコの誰かに見られていたり、

神からのどんな悪戯が潜んでいるかも知れないので、

セツカ以外の恰好で部屋に戻るのは好ましくないこと明らかであった。

キョーコは階段で地下駐車場まで下り、時間を確認すると

ジェリー・ウッズとの約束よりは少し早い1940分だった。




「どうしよう…早くしなければ敦賀さんが戻ってきてしまう」




焦るキョーコが、きょろきょろと辺りを見回すと

朝と同じ所にジェリー・ウッズの車は止まっていた。

戻って帰って来たと言うよりはずっとこの場所に待機させていて

彼女が必要に応じて出入りをしているような感じであった。

キョーコがノックをして車に乗り込むとジェリー・ウッズは嬉しそうに手を振った。





「はい、出来上がり!!うん!可愛いわ。明日の朝これでかなり楽よ!?」


「ありがとうございます。今回は色々とお手数お掛けしました」


「ううん、イイのよ。何たってダーリンの頼みだし、

キョーコちゃん思っていた以上に可愛いし、お肌綺麗だし!」


「そんな…」




ニコニコと屈託のない笑顔を向けるジェリー・ウッズの褒め言葉にキョーコは

恥ずかしげに含羞んで頬を染めたが、次の瞬間その表情を固まらせた。




「本当よ?ねぇ、キョーコちゃん…蓮ちゃんお願いね?」




「…っ、私は」


「蓮ちゃんってホント、頑張り屋さんで努力家で…

自分に厳しく追い詰め過ぎちゃうトコロがあるのよ…」



「確かにご自分に厳しい方ですよね…

けど、その努力があって超一流って冠が付くんだと思います」



「クス、キョーコちゃんも頑張り屋さんね」



「ダメなんです……私じゃ敦賀さんのお役に立てない」



「え?」



「いえっ!!今日は朝からこんな遅くまでありがとうございました。

それでは失礼します。お休みなさい」




思わず洩れた一言をジェリー・ウッズに聞き返され、

キョーコはぶんぶんと手と頭を振って誤魔化すように挨拶を告げて踵を返した。




「あ、ぅん。お休み…また明日ね?」



「……」




その言葉にキョーコは答えられず、

今日何度目か分からない表情だけの笑顔を貼り付けて深い礼をしてその場を去った。




「ミューズ…ごめんなさい、だってやっぱり嘘を言うのは気が引けるんだもの」




誰もいないエレベーターに乗り、キョーコは目的階の番号を押して深い溜息を吐いた。




『蓮ちゃんお願いね?』密室にその言葉が重く圧し掛かる。




「ごめんなさい…役立たずです」




ぽつり独り言を零した。




私でも敦賀さんのお役に立てる!




そう思って浮かれていた自分がバカみたいく思えてきた。

キョーコは昨日から蓮の少しギコチナイ態度を思い返す。




きっとお仕事の邪魔だったんだ…敦賀さんは優しいから“帰れ”と言えなかったのよ。

そう思うとズキリと胸が締め付けられてきて、こんなにも苦しくなってくる…

この痛み、苦しみはまるで失恋した時みたいで……失恋?




思い浮かんだ二文字にキョーコは頭が取れるのではないかと

思う程ぶんぶんと頭(かぶり)を振り叫んだ。




「違う!!私は二度と恋なんかしないと決めたんだもの絶対違う…」




これは、この痛みは…そう、尊敬していた先輩に必要とされなかった…

役に立てなかったショックから来ているのよ!?

私が敦賀さんを好きになるなんてアリエナイ…





チン―――



目的階に着いた事を知らせる無機質な電子音にキョーコは

落としていた視線を上げ陥っていた思考と共にその小箱を出た。

部屋の前に立ち、息を潜めて中の様子に聞き耳を立てると

その中はとても静かで誰かがいる気配は伺えなかった。

それでも慎重にカードキーを差込み静かに中に踏み入ると部屋の中は

外の明かりが僅かに入り込んでいるだけで薄暗く主が帰っていないことを示していた。




「まだ帰ってこないわよね?」




キョーコはほっと一息吐き、出ている荷物を手際よくスーツケースに纏めていく。

クローゼットの中も整理しようと開けると

そこにはカインがセツカに買った服が所狭しと並んでいた。




「ごめんなさい…私には着ない服なので置いていきますね?

済みませんケド処分して下さいね…」




ぽつりと呟いた独り言に、胸にぽっかりと穴が空いたように感じた。

その喪失感を閉じ込めるようにキョーコはクローゼットの扉を静かに閉めた。

荷物を纏め、最後に忘れ物はないかと広くない部屋を見渡すと

蓮が飲んでいた酒の瓶が目に入った。




私がいないと余計何も食べないでお酒だけを飲んで数週間過ごすのだろうなと思った。




「きっと食べては貰えないかも知れないけど最後に少しだけ食事を作って行こう…」




冷蔵庫を開け、手早く準備しながらキョーコは蓮と過ごした昨日を振り返る。




他人には無愛想でも妹(わたし)には優しくベタベタ甘やかせてくれて…

自分の物には全く執着がなくて妹(わたし)を猫可愛がりし

服でも何んでも際限無く買い与えてしまう兄(カオ)。

儘ならないと仔犬のように縋り付いてくる子供っぽいカオ。

かと思えば、身震いが止まらないほど昏い闇を瞳の奥に宿らせてゴロツキ達を

スマートに躱(かわ)して容赦無く殴り掛かろうとした冷酷な面(カオ)。

そして…思わず乱入したシャワーで見てしまった凄艶な微笑を浮かべた夜の帝王(カオ)。




たった一日だったけど色々な表情(カオ)の敦賀さんが見れて嬉しかった…嬉しい?

その言葉にキョーコの包丁を持つ手が止まり、俎板(まないた)の上で小刻みに震えた。




「嘘…でしょう!?」




今更気付いたことに愕然となった。

認めたくないと幾ら思っても胸を支配する甘い痛みが煩いほどに主張している。




ああ…私は何時からか分からないけど、敦賀さんを好きになっていたんだ…

だから必要とされなくってこんなにも寂しくってこんなにも苦しんだ…




「ダメじゃない…キョーコ」




呟いた言葉に涙がポロリと頬を伝った。















ローリィとの話を終え用意された車に蓮が乗り込もうとした時に

ポケットに入れていた携帯が震えた。

画面には“ジェリー・ウッズ”の文字。待ち合わせの確認か?と

通話ボタンを押すと意外な内容を告げられ蓮の顔色が変わった。




『もしもし、蓮ちゃん?キョーコちゃんの事で気になることがあるんだけど』


「え?」


『何かね、元気がないのよ…さっき帰り際、あたしが笑って“明日ね”って言ったら

取って付けたような笑顔を見せて帰って行ったのよ…』


「どう言うことです?」


『朝も見たのよ…無理に作った笑顔。あたしコレでも美容のプロよ?

本当の表情と無理に作った表情位見分けがつくわ。

何度も見ると心配なのよ…忙しいでしょうけどスグ帰ってきて頂戴?』


「分かりました…もう用事は済んだので急いでそちらに向かいます」




嫌な予感に掻き立てられ、ジェリー・ウッズとの会話を終え

直ぐさまキョーコの携帯に掛けるが鳴ってはいるものの出る気配は一向に無かった。





蓮を乗せた車はホテルの地下駐車場に入り、その儘ジェリー・ウッズの大型車に横付けして

素早く乗り込んだ蓮はその顔を見るなり再び要件だけを突き付けた。




「最上さんの様子がおかしいってどう言う事ですか?」


「今朝、着替え終わってから仕事行く前にダーリンに挨拶しに行ったけど

蓮ちゃんと話していて出来なかったって、戻ってきてから元気が無いのよ?」


「今朝…?まさかアノ話を聞いて?」


「あのって?」


「俺が…御守りは要らないと」


「んまぁ!!ヒドイわ!!どうして!?蓮ちゃん!!」


「ちょっと事情があって…」


「だからキョーコちゃんあんな無理して笑顔作っていたのね、可哀想に…

あたし、キョーコちゃんに蓮ちゃんをお願いって頼んだのよぉ!!」


「すみません…けど、やはり俺には御守りとしてじゃなく彼女自身が必要と…

必要としてイイと分かったんです」




蓮の臆面も無い発言にジェリーウッズは顔を赤らめた。




「もぉ!!どうするのよ~キョーコちゃん携帯にも出ないし、

部屋に掛けても繋がらないのよ!!」


「えっ?本当に!?」


「さっき、イヤな予感がして部屋に掛けたの…全然出ないのよ?」


「ソレを早く言って下さいよ!!」




慌てて出て行こうとする蓮をジェリーウッズが引き止めた。




「蓮ちゃん!!着替え!!着替え!!」


「……っ」




蓮は急いで上着を脱ぎ、まるで着る事で常闇に住み、

その存在を同化させるような漆黒の服を身に纏い髪をわしわしと掻き上げ

同じ目的のコートを羽織ると一目散に駆け出した。

永遠かと思う程長く感じたエレベーターが目的階に着き急いで

その部屋を開けるとその中は優しい明かりがほんわかと点いていた。




「セツ!!」




部屋に入るなり大声でその名を呼ぶ。




「セツカ!?」




部屋の奥にも浴室にも、勿論クローゼットの中にもその存在は無かった。




「セツカ……」




ぽつりと呟いた時に部屋に漂う食欲をそそる匂いに気付く。

視線を落とした先のテーブルの上に温かい食事が用意してあり、

傍にはカードキーが添えられ置手紙があった。




―――お酒と共に少しでも良いから召し上がって下さいね。
                        お世話になりました。   最上―――



「最上さん…」




蓮はその手紙を握り締め部屋を飛び出した。

フロントに確認すると彼女は30分程前にスーツケースを持って出掛けたと言う。

30分前…彼女はタクシーを使っていない。

女のコの足なら近場の駅に着く頃か、若しかしたらまだこの近くにいるのではと思い、

蓮は携帯電話を確認しながら駅に向かった。

雑踏の中、似た背恰好の女のコを探していると

ぽつりぽつりと服を濡らすものが降(お)ちてきた。




「雨か…」




春になって来たとはいえ、この時期のしかも夜になっての雨は流石に冷たい…

あのコは傘を持っているのか?濡れていやしないかと酷く気に掛かった。

ざぁーっと、一気に強まる雨足の中、足早に駅に向かう道に緑の深い公園に目が止まった。

すっかり暗くなり、雨が降っている公園には人っ子一人見えなかった。

その中を抜けて行こうとした時、繁みのベンチからぼそぼそと話し声が聞こえた。



「???」




近寄ってみると其処には捜し求めていた存在があった。

キョーコは雨に濡れた細腕に同じく濡れた仔犬を抱いて慰めるように撫でていた。




「どうしたの?オマエも捨てられたの?ううん、こんなに可愛いんだモノきっと迷子ね?

ほら可愛い首輪を付けている」




仔犬はきゅーんと鼻を鳴らしてキョーコの頬を舐め上げた。




「私?私は…要らないって言われたの、大事なヒトに…好きなヒトに…」




今にも泣きそうな声で途切れ途切れに

仔犬に語りかけているキョーコに蓮は胸が締め付けられた。

自分の臆病な身勝手さがこんなにもキョーコを傷付けたことを後悔した。




「それにね、私は元からひとりだから…今更、私を捨てるヒトなんていないのよ?

だから気にせずお帰り?」




キョーコは寂しそうに告げると仔犬を送り出した。

仔犬は少し彼女を振り返っていたが遠くから聞こえる呼び声に嬉しそうに走り出して行った。




「行っちゃった…」


「最上さん…」


「……っ!!」




肩を落として雨に濡れ立ち尽くしている背後の蓮からの問い掛けに

心底驚いたようにキョーコはその身を跳ねらせ、

そしてゆっくりと声のした方向を振り向き、その大きな瞳を揺らした。




「探したよ。セツ、否。最上さん…」




蓮が切なげに微笑んで近寄り手を伸ばし掴み掛けた刹那、

その健脚を活かしキョーコは脱兎の如く走り出した。




「待っ…!!」




蓮も長い脚を活かし急いでその後姿を追った。

常なら追い付くのも儘ならない程の健脚も流石にヒールの高い靴と雨とでは

分が悪いのかそれはいつも程でもなく、少し走った処でその細い腕を取り、

逃げようと暴れる身を翻させた。




「待っ…何故、逃げるんだ?」


「貴方が要らないって!!…私を、要らないって…仰ったんじゃありませんか!!」


「……っ」




キョーコは懸命に藻掻きながら、この雨の中でも分かる程瞳を潤ませて蓮を強く見上げた。




「ごめん…俺が悪かった…そのことについては謝るから。

怖かったんだ一緒に過ごしてキミに嫌われるのが、本当の俺を知って離れられるのが、

そしてキミを傷付けてしまうのが…赦して欲しい…」




泣いているキョーコよりも辛そうに、今にも泣き出してしまうんじゃないかと思える

蓮の表情を見つめキョーコはその抵抗を止めた。




「…何故、私が敦賀さんを嫌うんです?」




抵抗が止んだ濡れた痩躯を蓮は壊れ物を扱うように抱き寄せた。




「俺は罪人(とがにん)だから…キミをも無意識に傷付けて悲しませると思っていた」


「何故、私が傷つくんです?私は傷付かない…もう傷付かない。

敦賀さんさえ傍に居てくれれば私は大丈夫…」




キョーコは傷付いた表情の蓮を労わるようにその大きな背中に手を回した。

蓮の身体が僅かに震えた。




「最上さん…こんな身勝手な俺を赦してくれるの?

赦してくれるなら俺は永遠にキミの傍に居て償うよ…」




蓮は神々スマイルを浮かべ、涙を溜めた大きな目を宿すキョーコの小さな顔の

雨で濡れ冷えた柔らかい頬を手で包みそっと触れるだけのキスをした。

触れたその冷たさに遣る瀬無い気持ちが込み上げて来た。


ちゅっ、と冷たい唇を離し顔を覗くと、大声で叫んで逃げ出そうとするか

岩のように微動だに固まられるかのどちらかだと思っていた反応は、

驚いたことにそのどちらでもなく予想を大きく裏切った眼差しは熱く揺れ動いていた。

キョーコの熱い眼差しに応えるように蓮は抵抗を止めた痩躯を強く抱き締めて再び

雨の中で艶を浮かべる蠱惑的な唇へ角度を変え何度も啄ばみ、

その甘さを味わいそして舌を絡める濃厚なものへと進めていった。




「好きだよ…」




合間に呪文のように何度も呟いた。




「ふっ…うっ、んん…」




洩れ出るくぐもったキョーコの甘い声は蓮の脳髄を陶然と痺れさせた。

重なり合った唇の冷たさが嘘のようにキョーコの口内は熱く、

歯列を割り逃げる舌先を追いかけて絡め取ると濡れた華奢な身体はびくびくと震え、

口蓋を舐め上げると面白いように腕の中で跳ね上げた。

ざぁーっと降りしきる雨の中、ふたりの耳の中にはくちゅぴちゃと

お互いの舌の絡まる淫猥な水音だけが響いていた。

雨がお互いを濡らして行くのも構わずに蓮が夢中になって唇を貪っていると

キョーコが整った眉根を寄せて蓮の広い背中を遠慮がちにとんとんと叩いてきた。




「どうし…」


「くっ…苦しい…です」




唇が離れると蓮の腕の中でキョーコは俯き耳まで真っ赤に染め

細い肩を上下させて辛そうに深呼吸しながら消え入りそうな声で蓮に苦情を訴えた。




「ごめん…つい、嬉しくって夢中になりすぎた」


「嬉っ…夢っ!!」




キョーコの口から非難や否定を受けなかったことにすっかり安堵した蓮が

顔を緩ませているとキョーコは更に赤くなって、口をぱくぱくとさせ言葉を詰まらす。




「すっかり濡らしてしまったね…」




ずぶ濡れになったキョーコの頭を愛しげに撫で名残惜しげに髪の毛にキスを落とすと

蓮はその色(闇)以外の世界を総てを拒絶するかのように纏っていたコートの釦を外し、

冷えたキョーコの身体を優しく包み込んだ。




                
  1690f821-s.jpg
                         桃色無印  きゅ。さま。







「やっ…そんなことしたら、敦賀さんが余計濡れちゃうじゃないですか!?」




慌てて離れようとするキョーコを蓮は更に強く囲い紅く染まった耳朶を食むように囁いた。




「濡れても、キミとこうしている方が温かい…

キミは温かくない?俺はこうして分かち合えている方が温かいよ」


「……っ!!」




その砂を吐きそうな甘い台詞にキョーコは、居た堪れなさを覚えたが

蓮の大きな背中に白い小さな手を回して、しがみ付くことでその羞恥に耐えようとした。

くすくすと頭上から蓮の小さな笑い声がキョーコの紅く染まった耳に絡まる。




「ほら、温かいだろう?」


「……はい」


「帰ろう?最上さん」


「……はい」














~ つづく ~
















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サイト管理:光の箱庭@惣也 さま。

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敦賀くんぶっかけ祭り


秋と言えばまつり!!
神ご所望により御所にてまつり開催中!!
もちろん年齢に達していないお嬢さま方はイっちゃだめよ!!

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Author:hyojyu
氷樹といいます。
北の大地に生息しています。
蓮×キョ好きです。

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