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ACT.165 バイオレンスミッションフェーズ 9 系妄想 ~後編~

さて、本誌発売も目の前に迫っておりますが 

後編漸くうpです 

また架空人物登場有りです 

ェロは微ってか、触り程度です 


斜め文字は英語と思って下さい。
  (携帯は変換されないみたいですみません  )

それでも可の方だけどうぞ 







ACT.165 バイオレンスミッションフェーズ 9 系妄想 ~後編~










   ※   2010/11/16 ちょっとだけ加筆。





























蓮の意識が戻ったと連絡が極秘裏に取られ、医者が呼ばれ一通りの診断が始まり、

ローリィや社が次々訪れ忙しなく時が過ぎ気が付けば空は白み始めていた。

漸く落ち着きを取り戻した部屋にベッドに深く凭れ掛かる蓮の傍で

キョーコは申し訳なさそうにちょこんと座っていた。





「つ…敦賀さん?今日はお疲れではないですか?私に構わずもうお休みになっては!?」



「いや、俺は大丈夫だよ…それより、もう少し最上さんと話がしたいんだけど

キミこそ疲れているよね?こんな遅い時間までごめんね?」



「いえ…私もお話したかったので嬉しいです」



「相変わらずキミは優しいね…」



「そ…そんなコト有りませんよ?本当に、ずっと…ずっと話したかったんです」




心底嬉しそうに見上げてくるキョーコに蓮は目を細めた。




「社長や社さんから聞いた…俺がオカシクなってからずっと

付き添っていてくれたんだって!?迷惑を掛けたね…有難う」



「いえ、私が好きでしていたコトなので気になさらないで下さい。

元気になられて…戻ってきてくれてホントに良かったです…」




頬を染め、含羞(はにか)むキョーコを柔らかく見つめていた

蓮だったが、やや俯き重々しく口を開いた。




「さっき、話して気付いたろう?まだ詳しく言えないけど…

俺、昔ねアメリカに住んでいた事があるんだ」



「だから、英語が堪能なんですね?」




蓮はふっと口の端を上げ、膝の上で手を組んだ。




「リックって言うのはね、その時に出来た友人の一人で、と或る事で交通事故に

遭ってしまってね…と言うより俺が遭わせたようなものなんだ」




ぽつりぽつりと告げながら、蓮は回想した。




  ※※  ※※  ※※





あの日、遅い時間に当時付き合っていた彼女から馴染みのカフェに呼び出されたんだっけ。




クオン……



ミラ、どうしたんだ?こんな時間に電話してきて…大事な話って?




いつもより粧(めか)し込んだ彼女に違和感を覚えた。

何となく胸がざわついたので紛らわすかのようにポケットの煙草を探り、

口元に持って行き火を点けようとした時だったよな…




クオン…悪いんだけど、他に好きなヒトが出来たの…だから…ね、別れて欲しいの…



えっ!?




ミラからの言葉に指が固まり煙草がテーブルの上を転がった。またか…イヤな予感は的中する。

アナタが好きなの、付き合って欲しんだけど? ”

女の子たちは皆そう言ってくれたのに途中から

他に好きなヒトが出来た ” とか ”アナタと私じゃ好きの重さが違うみたいね? ”

などと勝手に結論付けて消えていくんだ。

デートだって行きたいって言う所に連れて行っているし、

プレゼントだって強請られたモノは大体は買って上げている…

その右手に輝いている指輪だって3ヶ月記念にって、ついこの前買いに行ったばかりじゃないか…

セックスだって俺から強要した事は一度だって無い。

一体何が不満なのだろう?けど、ココで問い詰めても離れた心が帰ってくるワケではない。

失望の色を隠しながら、転がった煙草を拾い上げ火を点けて落胆の溜息と共に深く吐き出した。




分かったよ、ミラ…それじゃあ、ね



えっ!?え?ク、オン…それだけ!?



あ…と、キミと付き合った期間は短かったけど楽しかったよ。ありがとう。幸せにね?



クオン!!




ミラ、そんな目をしたって心配ない…

気が変わったってキミに付き纏ったり、

新しい彼氏を見ても言い掛かりを付ける積もりも無いから…


―――けど、あの時…もう少しキミに食い下がったり、本気で好きになっていたりしたら

     キミがリックに偶然会っり、あんなことにならなかったのかな…




クオンへ告げた嘘は自分から言い出したコトだから引き返せなかった…

余りにもあっさりし過ぎた終わり方で立ち直れそうも無かった。

目的も無くフラフラとショーウィンドウの明かりに照らされて歩いていたら

背後から掛けられた声に一瞬飛び跳ねる位吃驚した。

聞きたかった声に似ていたので慌てて振り返ったが、それは直ぐ失望へと変わっていった。




よぉ、ミラ、こんな時間に独りでどうしたんだ?クオンは?」 



リック…さっき、別れたのよ



…別れた?どうして?あんなに嬉しそうだったのに…



私から言ったのよ。別れましょうって…ちょっとヤキモチ焼かせたくって

指輪もくれていたから絶対引き止めてくれると思っていたのになぁ…





ミラは右手に嵌めた指輪をきらりと翳(かざ)して見せた。




私の想いって…私の存在ってクオンの中じゃたいしたコトなかったのかな…」



畜生…クオンの野郎、ミラのこと馬鹿にしやがって…



違う!!クオンは優しいし誠実だったわ…

付き合っている間は他の子が告白してきても断ってくれていたし、

欲しいものも色々買ってくれたわ!!ただ私と好きの重さが違うのよ…




庇うのか?それが馬鹿にしているじゃないか!!

どだいアイツは他人に冷たいんだよ、何だよ!?重さが違うって!?




…リック、何をそんなに怒っているのよ?あんたには関係ないじゃない!?



あるさ!!俺はお前が…っ!!




不貞腐れ気味に返してくるミラに隠している想いを勢いで途中まで告げてしまい、

リックは耳までを赤くして言葉を詰まらせた。




え!?リック?何、言って…




リックに釣られミラもまた、かあっと頬を染め上げた。




き…き、聞かなかったコトにしてくれ!!じゃ、なっ!!



やっ…ま、待ってよ、リック!!…ぁっ!痛い!!急に止まらないでよ…リック?




急に背を向け歩き出したリックを追おうとミラが手を伸ばしシャツを引っ張って

体重を預けるが、突然立ち止まった背中に思い切りぶつかり

赤くなった高い鼻を押さえながら文句を言った。




クオンだ……



…え?



クオンがあっち歩いていた…っち!!待て!クオン!!




リックはばつが悪そうにそして忌々しげに舌打ちをして蓮目掛けて小道から走り出した。




あ!!危ないリーーック!!い…やぁ!!





―――遠くで名前を呼ばれた気がした。




振り向こうとした時、轟く急ブレーキ音とドンと言う鈍く嫌な音が続いて聞こえた。

恐る恐る音の方向を向くと、まるでスローモーションのようにリックの身体が

宙に舞い上がってアスファルトに叩き付けられ、ミラの悲鳴が聞こえた。




いやっ!!リック!!死んじゃダメよ!!



リック…?



アスファルトに広がって行く血の海と叫び声にゆっくりと近付く、

涙に濡れた視線が俺を睨み付けた。




クォ、ン…ひ、人殺し!!寄らないで!!リック!!死なないでよ!!



俺ガ殺シタ?リックガ死ヌ?



俺を責める声に、何故ふたりが一緒に?などと考える余裕も無かった。

ただ、リックを救いたかったのにその声に縛られるように…動けなかった。

直ぐに救急車が来てリックは病院に運ばれたが意識不明の昏睡状態が三週間続き、

もうダメだって覚悟した時目覚めてくれて初めて胸を撫で下ろせた。

そして漸く安堵の色が戻ったミラと話が出来たんだ。




ごめんね…クオン…あの時、酷いコトを言ったわ。動転して…私じゃなかった。

元はと言えば、私が悪いのよ。私がアナタにアンナコト言わなければ…

リックは私の所為で死に掛けて、一生に残る怪我を負わせたわ…

だからこれからは一緒に居て償おうと思うの…ごめんなさい。本当にさよらなだわ、クオン…




チガウ…俺ガシッカリシテイナイカラダ…




  ※※  ※※  ※※





「…がさん?敦賀さん?大丈夫ですか?」



「ああ、ごめん…大丈夫だよ…ちょっと当時を思い出していた」




回想に浸っていた蓮を心配そうに見つめてくる大きな瞳に蓮は切なさそうに微笑んだ。




「俺の目の前で轢かれて、一命は取り留めたものの一生車椅子で過ごさなければ

いけない程の深い傷を負わせたんだ…その時のトラウマに囚われていたみたいだ」




俯いた儘過去に思いを馳せ、膝の上でそれに耐えるようにぎゅっと

握り締められた手はきっと無意識に力を込めているのだろう。

大きな手は既に蒼白く、表面には血管が浮き出て小刻みに震えていた。



「まさかこんな時に囚われるとはね…本当に心配を掛けたね?ごめん…

キミが呼んでくれなければ俺は未だ彷徨っていたんだろうね」





あくまで平静さを装おうとしている蓮を労わるように

握られ血の気を無くした大きなそれにキョーコは白魚のような指を重ねた。




「未だ…救われないんですか?」



「きっと、一生無理だろう…

それに俺は色々な罪を犯しすぎた今更救われようなんて虫がよ過ぎる」



「そんな!!敦賀さんは十分に苦しんだと思います!!

それに貴方は私の過ちを許して来てくれたじゃないですか!?」




頑なに自分を赦そうとしない蓮にキョーコは添えた手に力を込めじっと見据えた。




「他人の過ちは赦して、自分ばかりを責めて…そんなの辛すぎます!ヒド過ぎます!!

罪を犯したと言うなら、貴方はもう償っているでしょう?

例え他の誰が赦さなくても私が赦しますからもう責めないで、苦しまないで下さい」



「最上さん…キミはこんな汚い俺を受け止めてくれるの?」



「敦賀さんは汚くありません!!貴方の心は真っ直ぐに純粋です。

お仕事だってとっても熱心ですし、見た目も素敵なのに常に努力することを怠らなくて、

尊敬出来てとても頼りになる存在で、私に勇気と自信を下さいます。

あと、食事をきちんと摂って下されば言うことはないんですが…

そして誰に対しても優しくて…けど時々私に意地悪で、大魔王で恐い事も有ります。

あ、夜の帝王も素敵ですが、艶かしく心臓に悪いので私の前では出さないで頂ければ…」



「くす、最上さん?俺…段々褒められている気がしないんだけど?」




永遠と続きそうな賛辞と謗(そし)りが綯い交ぜなった処に蓮が肩を震わせた。




「やっ、す、すみません大変失礼なコトばかりを申し上げてしまいました!!」




本人を前に目一杯、"敦賀蓮"を力説してしまい、居た堪れなさそうに

蒼くなったキョーコの小さな顔に蓮の大きな温かい手が添えられた。




「最上さん」


「は、ぃ?」


「キミは本当に強力だね…」


「へっ!?」




ねちねちと咎められると思っていたキョーコは

蓮からの告げられた意外な内容に吃驚の眼差しで蓮を見上げた。




「囚われていた時、キミの泣き声と俺を呼ぶ声が聞こえて耳を傾けたら戻ってこれた…

そして、目覚めたら褒美のようにキスをしてくれた」



「!!しっ、失れ…ぃ?」




蒼かった顔を真逆に赤く染め、布団に沈み込むように顔を平伏せようとしたキョーコに

蓮は男らしく節のはっきりした人差し指を差し出し、謝意を伝えようとした赤い唇に押し当て

自分の話を最後迄聞くようにと眼差しを送ってきた。




「そして今、こんなにも俺のことを想って守ってくれようとする…

これって、キミの気持ちだと理解してイイのかな?」



「き…気持ちって?」



「キミが俺を好きだって言う気持ち…」



「ええっ!?わ、私が敦賀さんを!?どどど、如何してですか!?」



「キミはただの尊敬する先輩や何も思っていないオトコに

そのヒトの意識が戻ったと言うだけでキス何て出来るの?」



「えっ!?あ、あの!!」



「ただの励ましだけでこんなにも熱烈に手を握ってくれるものだろうか?」



「熱?烈!?…ああっ!!なっ!?」



蓮ににんまりと指摘されてキョーコが視線を移すと、

片手だがその指先はお互いにしっかり絡め握られていた。

自分が無意識に取った行動とは言え常では考えられない事態にキョーコが羞恥に頬を染めていると、

ぐいっと握った手を引き寄せられ蓮の広く温かい胸に大切に抱き締められた。




「俺もずっとキミが好きだった。キミがキスしてくれて凄く嬉しかった…

あれで俺は正気に戻れたんだ。だからもう一度キスして?」



「敦!!…ふっ…ぅん」




蓮の腕の中で耳まで赤く染め、抗議をしようとした唇は蓮の性急なソレで塞がれた。

キョーコの苦しげなくぐもった声と舌を絡ませる

ぴちゃぴちゃと言うはしたない水音が朝日の射す部屋に響いた。

閉じ込めた腕の中から、大きな瞳を潤ませ見上げてくるキョーコに蓮は口付けの合間に囁いた。




「キミは存在は最強だ…これからも俺の御守りになってね?」
























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敦賀くんぶっかけ祭り


秋と言えばまつり!!
神ご所望により御所にてまつり開催中!!
もちろん年齢に達していないお嬢さま方はイっちゃだめよ!!

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Author:hyojyu
氷樹といいます。
北の大地に生息しています。
蓮×キョ好きです。

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