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戴きもの (18) 2/2



妄想玉手箱 さつき さまより戴きました素敵なSS

昨日 のおハナシの続きです 

続きを読むよりご堪能下さい 







 Jesus Christ(#02)






















「……」



長い沈黙が返った。

変なことを言ってしまったかとキョーコの焦りが育つ中、たっぷり数十秒ほどもたったあと、

キョーコの耳に届いたのは深いため息だった。



「す、すみません、ただの後輩ごときが出過ぎた言葉を!」



気に障ったのだろうと慌てて身動きをすれば、身体に巻きついた腕はさらにきつくなった。

そろそろ息苦しい。

(どうしてここで、さらにぎゅうなの!?)

行動が一貫していないにも程がある。脈絡がさっぱりわからず、

キョーコの頭の中は疑問符でいっぱいになる。



「ちがうよ、そうじゃない。そうじゃなくて……きみは分かってるのかと思って」

「何をです?」

「俺は男できみは女の子で、ここはベッドの中なんだけど」

「敦賀さんが男性なのも、私が女なのも承知しておりますし、ここがベッドなのも知っていますが」



何を当たり前のことを、と言わんばかりに答えれば、果たして、深いため息が再び耳を打った。



「だからね、こんな風に抱きしめてる相手にそんなことを言うなんて……
まるで誘ってるように聞こえるよ」

「誘って、って……えええぇぇぇ!まさか、そんなつもりは」



意味を理解するにつれて、恥ずかしさの余り、キョーコは真っ赤になってもがいた。

だが腕は巻きついたまま離れない。



「分かってるよ、きみにそんなつもりがないことくらい」



あっさりと返ってきたその答えに安堵して、キョーコは身体の力を抜く。



「だけどね、この状況でそんなことを言うなんて、危機意識が低いにも程があるよ?
俺が、紳士の皮を被った狼だったらどうするの」

「いえ、敦賀さん相手なら絶対大丈夫です」

「え……」

「敦賀さんみたいな女性がよりどりみどりな方が、私のような地味で色気のない女を相手に
そんな気になるなんてこと、ある筈がありません!」

「いや、そんなことは……」

「そもそも、代マネでお風呂をお借りしたときに、私がそういう意味で敦賀さんの視界に
全く含まれていないことは分かっておりますから!」



だから心配ありません、と続けた言葉の途中で、キョーコの身体を浮揚感が包んだ。

ぼすりと荒々しく投げ出されたのは、蓮の枕の上で。

巻きついた腕の片方は解かれたものの、今度はキョーコの顔の脇に置かれているし、

もう片方は未だ身体に巻き付いたままで、身動きできない状態なのは変わらずだ。

そして、ありえない程の至近距離に、蓮の真剣な眼差しがあった。

キョーコとまっすぐに視線を合わせ、蓮はふっと笑う。

キョーコは硬直して、先輩俳優の整った顔立ちを見上げた。

この妖しいほど色気に溢れた雰囲気は、間違いない。

(よ、夜の帝王……)



「試してみる?」

「な、ナニヲデスカ……」

「俺がきみ相手に、その気になれるかどうか」



つつ、と首筋を撫でられて、キョーコの全身は総毛立った。



「ご、ご冗談を……」

「冗談?冗談を言っているのは、きみの方だよ。……もし、俺が、きみにしてほしいことは、
それしかないと言ったら、きみはどうする?――俺らしくないって、言うのかな。

でもね、最上さん。きみの知ってる敦賀蓮なんて、俺が作り出した、虚構の存在だ。
俺らしくなくても、これが俺なんだ……」



底光りのする瞳で見下ろされ、キョーコは気圧されて、ただ先輩俳優の瞳を見つめた。

いつもの穏やかで優しい光ではなく、苛烈で激しい光を湛えたその瞳は、――

どうしてか、傷ついて泣いているように見えた。

からかわれているのだろうと思う。だが、どうしてもそれだけとは思えなかった。



「――女心を弄ぶような嘘は、つかないんでしたっけ」



キョーコが呟けば、先輩俳優の瞳は揺れた。それで、決心がつく。

キョーコは目を細め、不敵に笑った。両手を伸ばして、蓮の首に抱きつく。

先輩俳優の身体は、キョーコが触れるときに、びくりと震えた。

手負いの獣――何があったのかは知らないが、過去に受けた傷を、自分に向かって晒して

いるのだろう蓮を相手に、そうすることが、キョーコが蓮のためにできる、精一杯のことだった。



「敦賀さんがどんなひとでも、敦賀さんは私の尊敬する人で、
目標で――私は、敦賀さんを、信じてますから」



そして、キョーコは目を瞑る。語尾が少しだけ震えてしまったことが、心残りだった。













(了)













いや~~~もぉぉぉ  素敵でしょう  素敵でしょう  素敵でしょう 
さつきさまありがとうございました 










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氷樹といいます。
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蓮×キョ好きです。

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