スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  web拍手 by FC2 (お礼SSあり) 

締め括りの本誌妄想 ACT.168 バイオレンスミッションフェーズ 10.5 系妄想



いや  今更ですが  年内中に一応間に合ったみたいなので 

色々忙しくって妄想が途切れ途切れにしか進まないぉ 

お正月はどうでしょうね  妄想に浸りたいけど  次第だぉ 

ェロは無いです  本年最後に珍しい 

それでも 可と言う方だけどうぞ 








ACT.168 バイオレンスミッションフェーズ 10.5 系妄想






















―――私達はオムライス談義を繰り広げながら、

   敦賀さんが作った『マウイ』オムライスを只管食べ続けた。










時々手が止まり、嚥下出来ずに持て余し気味になる私に敦賀さんは済まなさそうに微笑む。




「…最上さんは…無理しなくて残していいよ」




確かに其れはお世辞にも美味しいと言えず、

本人曰く『凶悪なまでにマズくなるように作ったモノ』だったから出た言葉だろう。

しかし、そうは言ってくれるものの、尊敬する先輩が作って下さったモノを残すなんて

不義理はしたくなかったし、今素直に肯ける気持ちじゃなかった。

何故なら私の手が止まる最大の理由が目の前の怪物に対してでは無くて、

普段有り得ないくらいに己の食事管理に疎く、

況してや調理する姿なんて想像付かない先輩俳優さまがどうしてソンナモノを作って

しかも完食しようとしているのだろうかと言うコトだったからだろう。


一心不乱に何かに挑むように、そして何かに耐えるように食べるその姿に

いつもの敦賀さんから感じられない違和感を覚えた。

だから私は先輩の助言に首を縦にも振らず、

其の理由を問い詰めるより先に気付けば叱咤激励をしていた。

私なんか足元にも及ばない偉大な先輩に向かって…




「何言ってるんですか?非常事態で心が挫けそうな時、側に居るもの同士で

励まし合わないと生き残れないんですよ!?後はもう下山するだけです!!頑張りましょう!!」




つい生意気なことを言った私に敦賀さんは怒るどころか一瞬虚を衝く表情を見せたが

直ぐ蕩けそうな甘い笑顔をふわりと浮かべた。




「ん、ありがとう…キミならそう言ってくれると思った」


「へっ?」




予想外の謝意を告げられ、間抜けな声を放った私に敦賀さんがクスリと微笑む。




「俺ね…昔…業界入りしたての頃、早く売れたくって、

未熟なクセに監督に盾突いてよくクビにされていたんだ」


「はい、知っ…えっ、あ…のっ??」




思わず同意をしてしまいそうになる口に手を添え慌てて閉じる。

その事は坊しか知らない事実。

迂闊に“知っています”なんて告げたら明日からの私はきっとこの世に存在しないわ…

ドキドキ煩い鼓動を飲み込みながら泳ぐ視線を動かすと、

その端整な顔は私の表情を見て苦笑いを見せた。

大丈夫?気付かれていない!?…若しかして敦賀さん、勘違いしてくれてるのかしら!?




「くす…クビになって、家に帰ると母親が慰めるように食事を用意してくれたんだ…」




初めて聞く先輩の生い立ちに胸が締め付けられる…

浮かぶ優しい母親像…私には与えられなかった愛情。




「優しい、お母様ですね…」


「うん、まあね…俺の母親ってヒトは家族で食事をするのをとても大切にしていてね…

けど、味付けが斬新で神秘的って言うか、このマウイオムラス…

ですら、対抗出来ないくらいなんだ…」




意外な母親像の現実を聞き、私の口はテーブルに付く位開いたような気がした。




「え゛え゛え゛え゛、それじゃ先生の奥様並みにシンドイじゃないですか!?」


「え?先生って、クー・ヒズリ?」


「はい、そうです…ふふ、先生の奥様も大変独創的なお料理をお作りになるらしく

久遠少年が泣きながら食べていたって先生が仰ってました」




先生と過ごした幸せな何日間が鮮明に甦り、私の心をほんわかとさせていく。

私の憧れの父親像…父と呼べと言ってくれたヒト…




「あのヒト、ソンナコトまでキミに?」


「はい?」




思わず漏れたと言うようなコトバに意味が分からず、小首を傾げて尋ねると

先輩俳優は困惑の色を浮かべたが、次の瞬間には隠してしまった。

どうしたんだろう?益々さっきの疑問が頭を擡(もた)げる。




「いや、ナンデモないよ…その時にね…」
「敦賀さんって…」




私は敦賀さんが言い終わるのを待てず、言葉を重ねた。

失礼だ…他人(ひと)が話している途中で話しの腰を折るなんて、失礼だって分かっている…

けれど、どうしても確かめずにはいられなかった…




「え?」




彼(か)のヒトの端整な眉目が少し上がり、怪訝な表情を作る。




「敦賀さんは…イヤな事とか困難な事に死闘のように挑むタイプですか?」


「…っ、も…が?」


「私、今までテストとかってどんなに勉強しても百点とか、

クラスで一番になったことって無いんです…

母に…褒めて欲しくって、毎回死ぬほど勉強はするんですよ?

だけど意気込み過ぎちゃうんですね…そして当日意識朦朧になって失敗するんです…

今の敦賀さんを見ているとその時の私と同じようで…辛そうに見えるんです」


「なっ…」



「今日のカースタントのトラブルと何か関係が有るんですか?

敦賀さんは私が以前、転入試験で猛勉強していたら

“合格点を取ればイイって、百点取る必要はないんじゃないかって”

敦賀さんが仰って下さったお陰で私は宙も飛べるくらい楽になって試験に挑めたんです…

だから今度は私が出来るなら助けてあげたい…」



「最上さん…」



「私にして欲しいことありませんか?」




そう尋ねたると敦賀さんは一転無表情となり、やがて頭を抱え盛大な溜息を吐いた。

だっ、ダメ息!?もっ…若しかしなくとも、私、またイラ壷を突付いたの??

未熟な後輩の私が差し出がましいことを言ったからかもしれない。



どうしよう…怖くて顔が上げられない。



俯き膝の上で手をぎゅっと握り締めていると頭上から甘いテノールが響いた。




「キミはどうしてそう…無防備に言うんだろうね?」


「へっ?」




怒気ではなく、困惑を含んだ声に顔を上げると其処には距離が近くなった

先輩俳優の眉目秀麗な顔が有った。



ただ何時もと違うのはその切れ長の漆黒の双眸が見たことも無い色に濡れ、

其れが恐ろしいほど美しいと言うことだった。

瞬間、私の背筋にぞくんとした何かが走り抜けていく。




アブナイ…




何かが分からないけど危険と感じる。




ニゲタイ…




なのに私の身体は金縛りに逢ったように動けなくって、

その艶(あで)やかなヒトの動作を見つめていた。

大きな手がそっと伸びてきて私の頬に触れるとびくんと身体が跳ねた。

長い指に輪郭を撫でられ、其れはゆっくりと顎を辿っていく。



その手はいつも通り温かくて昼間の其れと一緒とは思えないほど温かく、

そして安心感を与えてくれる。

オトコらしく節のはっきりした綺麗な指先が私の顎を弄び、

つつつと唇を撫で上げられると身体の奥に不謹慎なざわめきが起こって

一斉に肌が粟立っていった。




コワイ…




こんな感覚知らない…

嫌、これ以上触れられるとアノ時のように自力では逃れるコトが出来なくなる。




貴方ガ私ノ身体中(すべて)ヲオカシテイク




“だから触れないで”




けど、その一言が喉に張り付いて出てこない…未知の感覚に目の奥が熱くなってくる。

そんな私の思考を読んだかのように目の前のヒトは妖艶に微笑んだ。




「じゃ、口直しにとびっきりのキミと

もう冷えないようにキミの体温を俺に分け与えて?

これからずっと温めて欲しい」




また揶揄(からか)うの?如何わしい言い方で望みを口にされ、

きっと睨(ね)め付けると敦賀さんは夜の帝王の表情の儘暫く止まってしまった…




お願い、このヒトも苦手なの!!




どうか早く普段の敦賀さんに戻って欲しくて私は呼び掛けた。




「あ、あのっ!?」


「……ったく、さっきのコトバも、今の表情も反則だよ?」


「コトバ?反則?…っ、る!!」




敦賀さんは私の質問に答えてはくれず、

代わり彫刻のような顔が近付き形の良い唇が私のソレに触れていく。


二度目にして漸く私はソレが意外なまでに温かく柔らかいコトに気付いた。






















スポンサーサイト
  web拍手 by FC2 (お礼SSあり) 

コメントの投稿

非公開コメント

フリーエリア
hyoujyu_banner.jpg
ド素人のスキビブログ18禁@氷樹


・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・
応援しています。
2012年発行合同誌【百花繚乱様と光の箱庭様のダブル主催】 2012夏企画
サイト管理:光の箱庭@惣也 さま。

・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・

敦賀くんぶっかけ祭り


秋と言えばまつり!!
神ご所望により御所にてまつり開催中!!
もちろん年齢に達していないお嬢さま方はイっちゃだめよ!!

プロフィール

hyojyu

Author:hyojyu
氷樹といいます。
北の大地に生息しています。
蓮×キョ好きです。

最新コメント
最新記事
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
Mail
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。