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ACT.185~186 黒の息吹 系続き妄想

またしても今更の続き妄想ですが  (今はACT.189w)

まー、私のやることですのでw 

長い~ ∋---・---___---・---∈ ~目で見て下さると嬉しいです。

ちょっぴり18 の匂いだけ入っていますw






ACT.185~186 黒の息吹 系続き妄想
















ひっそりとした浴室内で、ザザザーーっとお湯の注がれる音だけが響き渡っている。

バスタブに深く身を沈めた蓮はそこから湯が溢れそうなのも構わず、

昔の自分(クオン)を責めていた。




――― 恥ずかしくないのかクオン 



    思い出せ芝居への気持ちだけが唯一お前が他人に誇れる自分だろう ―――




芝居だけが自分の支えであり、自負であったのに昔の精神的傷(トラウマ)に囚われ暴走し、

キョーコに心配させている不甲斐無さが遣る瀬無かった。

芝居中に芝居を忘れる……

そんなことは過去にキョーコとD・Mの芝居の練習した時以来だったとなと

蓮は切れ長の目を閉じて省みた。

だが、あの時はまだマシだった。

素の自分が引き出されても闇の部分が出てこなかったのだから。

しかし今回は懸念していたことにそれに振り回されてしまっている自分が居る。




「ふーーーーっ」




憂いの帯びた表情で俯き額に手を置き深々と溜息を吐いた時、

ふっとバスルーム内の電気が消えた。




「!?」




停電だろうか?
 
蓮は神経を研ぎ澄まし耳を欹(そばだ)てる。

しかしドアの向こうでキョーコの慌てている声が聞こえてこないことから

電気が消えたのは此処だけのようだった。

ホテルにしては珍しい事もあるものだと思った次の瞬間、

カーテンの向こう側で暗闇の中に薄っすらとした人影のようなものが見え蓮は目を細めた。

何時の間にかキョーコが入ってきていたのだろうか?




セツ? どうした!? 停で……? 」 




声を掛けたところで人影はゆらりと奥で揺らめく。

蓮は訝しげに思いながら慎重にゆっくりとそれを開いた。

目を凝らす暗がりの中、ぽわっと白く浮かび上がったシルエットは

キョーコよりも遥かに上背があった。




誰だ? 何処から入った? 」




蓮の逞しい身体が強張る。狭い空間に緊張感が張り詰めた。




煩せぇな……久しぶり呼ばれたら即説教か? 全く堪らないな。 蓮……いや、俺 」




呼び掛けられる声に蓮の顔色が変わった。

蓮に向かい「俺」と言った男は、

視線だけで周囲の者を射殺すように怜悧な目付きで蓮を見据えてきた。

闇と同化しそうなほどドス黒く全てを常闇に引き摺り込むかのように

おどろおどろしいオーラを放っているのに、

さらりと靡(なび)く髪はその色と相反する綺麗に輝く金髪で、

更に澄んだ碧眼が異様なアンバランスさを醸し出していた。




オマ……エ……!? 」




現れた男を見て蓮は言葉を失い息を飲んだ。

何故ならその容姿は、今詰(なじ)っていた蓮の昔の姿“クオン”だったからだ。




なん、で…… 」




なんで? はっ!! 今回の事でオレだけを責められているからね?

オレだけの所為じゃないって分ってもらおうと思ってさ…… 」




本当に、お れ?…… 」




絶句した蓮にクオンが目を細めにじり寄った。




ボスに誘われる儘日本に来てやり直せると思ったら、

臭いモノに蓋でもするかのようにずっとオレを封じ込めやがって……

漸く表に出れたかと思えば、即説教じゃ割に合わないと思わないか? なぁ、蓮(おれ) 」




それ……は悪かった……だが、あの頃やり直すにはその手段しかなくて……

温厚な紳士の“敦賀蓮(いま)”が必要だったんだ 」




ふん、綺麗事ばかり言いやがって本当の自分を出して周囲に……

今は特にあの娘に飽きれ果てられるのが怖いだけだろう? 」




そっ、それは…… 」




突然姿を現したクオンは口元を歪め、蓮の心を見透かしたように核心を突いた。




お前はまだあの娘の前では妖精の王子さまで居たいんだものなぁ? 」




「……」




安心しな? オレはお前が出合うずっと前にあの娘と出会っている妖精の王子さまだし

特に傷付けたいわけじゃない。 あの娘には救われたから大切にしたいと思っている 」




なに……? 」




もうそろそろオレを完全に解放してくれてもよくないか? 蓮(おれ)

大丈夫、お前の代わりに今回の仕事も完璧にやってやろう。

父さんや母さんのことも心配ない。

あの娘と向こうに帰ってを安心させてやる……

いや、お前の温厚な記憶があればオレは更に大人になって労われるだろう 」




えっ……オレ? 」




大丈夫、お前以上にあの娘を大切にしていく。 オレの支えだからな 」




まっ!! 何を……!? オ、レっ!! クオン!! 」




蓮(おれ)、意識を、全てを手離せ!! 」




クオ、ン!! 止める……んだ 」




クオンが青い双眸をを眇め、

長い指をパチンと指を鳴らすと蓮の逞しい身体からすうっと力が抜けた。

自由の利かない身体を叱咤し、バスタブにしがみつきながら蓮はクオンを睨みつける。

激しい眩暈にぐらりと揺れる視界が鮮血のような真っ赤に染まる。

それはリックが流した夥(おびただ)しい血のようで

蓮と共に凍て付く世界へ落ちることを望むように

がっしりとした身体から徐々に感覚を捥(も)ぎ取っていく。




(逃げ……もが……)




蓮は最後の抵抗を試みながら心の中でキョーコの名前を呼んだ。




永遠におやすみ。 蓮(おれ) 」




寂しい内容とは裏腹に楽しげな口調で別れの挨拶を告げられ鳥肌が立った。

足元がぐにゃりと柔らかく感じ、

泥の底なし沼に飲み込まれるように蓮の意識が沈み始める。




(―――キョーコちゃ…―――)




耐えていた何かが切れたように感じた瞬間、

遠くでクオンの笑い声を聞いたような気がした。













……さん!! に……さん!! 兄さん!! 」




……っ、うん? 」




起きてよ!! もう!! 時間が長いと思ったらお湯は溢れているし

寝ているなんて信じられない!!

逆上せたり風邪引いちゃったらどうするのよ!! 」




ごめ……ん 」




もう、さっさとあがってよね。 食事できているから……っ!! 」




鈴の鳴るような可愛らしい声と一緒に揺すり起こされ、

クオンが目を開けた途端飛び込んできたのは暫く見なかった色鮮やかな世界だった。

その中で一際輝く愛しい、愛しい少女は

すべすべとした頬を膨らまし、クオンを叱った後

赤くなった顔を隠すようにさっと踵を返して出て行こうとした。




ま……っ!! 」




クオンは慌てて細く白い手首を握り締める。




な、に? 」




顔は下を向いた儘だったが長い髪をかけた耳を真っ赤に染め、キョーコは小さく応えた。

握ったそこから伝わる微かな震えを無視して

クオンは背後から抱き締め細い首筋に顔を埋めた。




どどどどうしたの? 具合悪いの? 兄さん!? 」




不意の抱擁にキョーコの呼吸が上がる。

硬直した小さな身体から放たれる香りも逃さないようにクオンはその腕に力を込めた。




恥ずかしがり屋さんだね。 昨日もしたのにまだオレの裸が見れないの? 」




「あ、あああああ当たり前じゃないですか!! そそそそんなの……」




兄さんじゃなく名前を呼んでくれないか? 」




「えっ?……」




それは身体を繋げた二人の恋人の時間にだけ呼び合おうと交わされた約束だった。

兄妹で過ごさなければいけない空間なのに

本当の兄妹であれば決して許されない禁断の一線を越えてしまった

求め合うふたりがスイッチの切り替えのために呼ぶ名前。

クオンは今一度、真っ赤に染まったキョーコの耳朶に唇を寄せ甘く強請った。




ねぇ、キョーコちゃん? 」




キョーコは薄い胸に息を大きく吸い、その望みを叶えるために顔を上げた。




「……れ ん、さん?」




うん? 」




希望通りに名前を呼ばれながらも何か釈然としない言い方にクオンがゆっくりと顔を上げる。

二人を映す大きな鏡の中のキョーコは

先ほどとは打って変わって血の気が引いて真っ青になっていた。

そんな表情も美しく滅茶苦茶に手折りたい衝動に駆りたてる。

が、そう思っていたクオンもバスルームの大きな鏡に

キョーコを腕の中に抱く自分らしき姿を目にした途端、端整な顔が凍りついた。

今さっき乗っ取った蓮の身体はカイン・ヒールのウィッグで

敦賀蓮のコンタクトを入れていたはずだった。

しかし鏡に映るその姿は昔の儘の自分。母親譲りの金髪が煌いていた。

クオンはキョーコに悟られないようにぐっと息を飲み前髪を掻きあげる。

ちらりと視界に入るのは正真正銘の黒髪。

クオンはふうっと大きく安堵の溜息を吐き

形の良い唇の口角を上げて、再びキョーコを強く抱きしめた。




「蓮さ……ん? わたし……」




うん、オッケーだよ。キョーコちゃん 」




「違……っ!! ふっ……ぅん!!」




何かを言いかけた震える可愛い唇をクオンは口付けで塞いぐ。

煩わしい質問など聞きたくなかったからだ。

固く結ばれたキョーコの唇を角度を変えて何度も啄むと、

未だ口付けに慣れないキョーコは自ずと酸素を求め、小さく口を開く。

待ち構えていたクオンが隙間に舌先を捻じ込んだ。




「んんんっ!!……ぁ、ぅっ……ぃゃ……」




温かく蕩けてしまいそうな咥内を蹂躙し、逃げ惑う舌を捕まえ搦め合う。

蓮の身体が記憶しているキョーコの弱いところを

探し出すようにやや乱暴に合わせを深くしていく。

唾液を注ぎ、くちゅと水音を立て舌を搦め合い

口蓋を突っつき、歯の付け根を舐めあげる。

嬲った舌先を外に誘い出し軽く歯を立てると

キョーコの細腰が抜け、がくっとクオンに倒れこんだ。

腕にすっぽりと収まる身体は、抱き上げると羽根のように軽かった。

周りが水だらけになるのも構わずクオンはキョーコを抱きベッドへと急いだ。

白いシーツの上に寝かせられたキョーコは、

クオンに抱き付かれびちゃびちゃになっていた。

それはまるで水を掛けられた仔猫のように頼りなく庇護をそそるものだった。

だが、常ならば生来の負けん気を示している零れそうな大きな茶色の瞳が

熱を孕んで潤み、とろんとした様は激しく欲情を煽るものだった。




キョーコちゃん、好きだ。大好きだよ 」




クオンは譫言(うわごと)のように繰り返し唇を貪る。

細い首筋に吸い付くと甘い甘い香りがした。

綺麗に浮き出た鎖骨に舌を這わせ、細い肩を軽く噛む。

柔肌にへばり付くトップスのジッパーに手を掛けるとキョーコの嗚咽が漏れた。




「ぅっ!! ぅぅぅっ…… ひっく、 ぅぅっ……」




キョーコちゃん? 」




「ぇぇ…… ぅぇぇぇん」




そんなに泣くほどオレのこといや? 」




クオンの問い掛けにキョーコは弱々しく首を横に振った。




そんなに泣くほどオレのこときらい? 」




ふるふるとこれにも弱々しく首を横に振った。




じゃ、なぜ泣くの? 」




あなたが……敦賀さんじゃない、から 」




えっ? 」




貴方は、外見は敦賀さんだけど……中身は敦賀さんじゃないでしょう? 」




どうして……? 」




私……その瞳を、そんな風に辛そうな瞳を持つヒトを知っている……

いつかそのヒトに逢ったら絶対に助けるって、

一人にしないって思っていました。

でもコンナコトは敦賀さんとじゃなきゃイヤなんです……

お願いです。 敦賀さんにもう一度逢わせて下さい。お願い敦賀さんを返して…… 」




キョーコちゃん……どうして 」




キョーコの痩躯を組み敷いたクオンの動きが止まった。





(蓮も感じていたが、どうしてこのコはこんなに鋭いんだろう?)





蒼白になり呆然とするクオンにキョーコが口を開いた。




逢いたかったのよ…… 」




えっ!? 」




こんな時じゃなくって、逢いたかったんです……ずっと

そして話したかった。色々なこと……私の辛かった事を聞いてくれたみたいに

あなたの辛かったことや苦しいことを教えて欲しい……

あなたの苦しみを分かち合いたいの……コーン 」




キョーコちゃん……オレが分る、の? 」




クオンの問いにキョーコはこくんと小さく肯く。

涙で濡れた茶色の瞳は急に現れたクオンを恐れることなく、

蓮の身体を借りて及ぼうとしていた行為を責めず

慈しみに満ちた温かい眼差しでクオンを見つめていた。




こんなオレを見ても蔑まないんだね 」




蔑!? どうして!? コーンは優しいわ!! 

泣き虫な私を慰めてくれて魔法も掛けてくれたわ 」




がばっと起き上がり、小さな顔が取れそうなほど横に振って詰め寄る

キョーコをクオンは宝物のようにそっと腕の中に収めた。




ありがとう……キミだけが本当のオレを受け入れてくれた……

もうそれで十分だよ 」




えっ!? 」




今度、蓮がきちんと話すよ……全部

この身体も蓮(いま)に返すね……本当にありがとう、さよなら……キョーコちゃん 」




クオンは名残惜しげにキョーコの理知的な額に唇を寄せ、

震える声を押し殺し、にっこりと微笑み別れの挨拶を告げた。




「やっ…… い、や!! まだ行かないで!! ダメよ行っちゃ!! コーン!! 」




待望の再会に浸る間も無く、突然に別れを告げられた

キョーコが叫ぶと蓮の大きな肩がぴくっと震えた。




やめ、クォ…… も……が? えっ? な ぜ????」




「敦賀さん!! 敦賀さんに戻ったのね? 

でも、ああ!! どうしようコーンが……コーンが居なくなっちゃった……

私、わたし……折角コーンに逢えたのに

もしかしたらコーンに酷いことをしたのかしら!!」




鼓膜にキョーコの声が響く。

喜びに輝いた顔が一転、狼狽え今にも泣き出してしまいそうな顔つきになる。




(俺は都合のいい幻覚を見ているのか?)




クオンによって常夜の世界に放り込まれていた。

そこで自分の身勝手さ、弱さ、孤独さを痛感し悔いていたら

一瞬にして目の前が真っ白に変わった。

降り注ぐ光に恐る恐る目を開けると視界一杯に愛しいキョーコの顔があった。

この状況が把握できず、暫く目を白黒させていた蓮だが、

腕の中で再び泣きじゃくるキョーコを目の当たりにして長い指で柔らかい髪を撫でだした。




「キミが俺を助けてくれたんだね。ありがとう……

大丈夫、キミは酷くない。酷いのは俺だ……

キミは俺とクオンを、コーンを救ってくれたんだよ」




「わたしが?」




「そう、キミが俺たちを助けてくれたんだ。

どうしてか聴いてくれる? 楽しくない、とても重たい話しだけど……」




「私が聴いても?」




「キミに聴いて欲しいんだ……でも、その前に話す勇気を……頂戴?」




「勇気?」




「うん、キスさせて?」




「……私も蓮さんにして欲しいです」




「キョーコちゃん、愛している」




「ぁ……ぅ、んんっ!!……」




口付けを深めながら蓮は、これから話す事柄にキョーコが泣き・怒る姿を思い浮かべる。

でも何があっても自分を、隠してきた過去を軽蔑することはないだろうと。

どんな自分であっても受け止めてくれるだろうキョーコの許容の大きさを確信して

情熱的な口付けを解いた。

















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氷樹といいます。
北の大地に生息しています。
蓮×キョ好きです。

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