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泣いてしまう気がした (7)

ぅわ

前回よりヒドイ放置プレイをしてました

すみませんついついカイン×セツカが楽しくって

今回で終わらせたかったのですが、如何せん文書力がナイので

もう少しだけお付き合い下さい


今回、架空人物登場アリです。











【敦賀蓮が消えた!!極秘裏に海外出発!?】


某新聞社のスクープで一面を賑わせた記事。

 
蓮の今回の訪欧の目的の表向きは、具体的な名称は避けられているが
環境問題ドキュメンタリーのメインキャスターとしての取材と
それを兼ねた写真集の撮影の為となっていた。

しかも敦賀蓮初の写真集となるので今から期待度UPと謳われていて
他に情報が洩れたくないとの事から取材は一切お断りとされていた。

しかし本来の目的は蓮演じる“BJ”が外国人設定の為と“BJ=謎の外国人俳優=敦賀蓮”
とバレないように敢えて海外から日本に入国する為だった。

ローリィに言われて、なるべくレポーター等が来ないであろうフランスへ向かい、
そこで待ち合わせをしている人物から“BJ”を演る俳優の人物像の書類を貰って役を掴み、
荷物を見繕い日本へととんぼ返りをする予定となっていた。

シャルル・ド・ゴール空港に到着した蓮はローリィに言われた通り待ち合わせの人物に電話を入れた。


「もしもし、敦賀です。今着きました」

「はい、お待ち申し上げておりました。私は貴方の前に居ます」

「え?」


顔を上げよく見るとそこには・・・
社長(あの人)の側にいつも控えている琥珀色の肌を持った青年が待ち構えていた。

―――どうして彼が此処に??


「敦賀さまですね?初めてお目にかかります・・・」

「え?初めてって・・・」

「はい、私の名前はヒョウガとお呼び下さい。
因みに日本に居るのは私の双子の兄タイガです」

「ふ・・・たご?」


唖然とする蓮に、ヒョウガはにっこりと微笑んだ。


「此方が社長よりお預かりしている書類です。
あと、万が一と言うコトもありますので近くのホテルを借りております。
そこで身支度を整え下さい。それでは此方へ・・・」

「あ、ありがとう」


優雅に案内するヒョウガに応えた蓮だったが誰かを探すようにぐるりと周りを見回し、
心の中で文句を言いながらヒョウガの後を付いて行った。

―――双子って・・・確かにそっくりだけど一卵性なのか?、余りにもそっくりで・・・
   彼を見て動揺する俺をあの人が何処かで俺を見て笑っているような気が
   してならないんだよな・・・



ホテルに着いてヒョウガが淹れてくれたコーヒーを飲みながら書類を取り出し読んで行く。

〝BJ〟を演じるのは日系英国人の“カイン・ヒール”英国地オーディションで採用。

人物設定像―――・無口・短期・神経質(他人には)
        ・ヘビースモーカー
        ・仕事OFF時の動きは緩慢

仮定の大まかな打ち合わせは重ねてきて〝ヘビースモーカー〟は納得したものの
〝仕事OFF時の動きは緩慢〟の設定に蓮は言葉を失って書類を眺めた。

―――って何だソレ・・・あの人が付け足したのか?


しかし決まったものは仕方ないと腹を括り、蓮はチョイスされたカイン用の服装に
着替え用意されていたキャリーに荷物を詰め再び空港へと向かった。




  ※※ ※※ ※※ ※※



向こうで出発前にチェックはしたが飛行機内では携帯の電源を落していたので、
日本に着いて着信を確認するとそこには〝最上さん〟の文字があった。

愛しいその名前に熱くなる胸を抑え、留守録のメッセージを聞いた蓮は
驚愕の余り叫びそうになる勢いその侭ローリィの携帯へと電話した。

無機質な数回のコールが途切れ蓮は携帯を握り締めた。


「もしもし、俺ですけど・・・」

「おお、どうやら無事帰って来れたみたいだな!どうだ〝カイン〟は?」

「もう演ってますが、そんなことよりどうしてキョーコがあの映画に
出演(で)る事になったんですか?そこまで俺で遊びたいんですか?」


蓮の苛ついた口調にローリィは楽しげに口を開いた。


「ああ、遊びたい!

・・・が今回は違う。主人公の相手役である新口結美がな
急性腹症になって暫く入院になったんだ。

しかし、お前のスケジュールは動かせないときてるし、
急遽代役を立てることにしたんだ。そこで白羽の矢に当たったのが最上くんだ」

「えっ?」

「新口の役は頭脳明晰・行動派の新米刑事役でスタントマンを代てない設定だ。
聞けば最上君は役者勘の良さはイイとして結構な健脚の持ち主だとか」

「はぁ・・・」


蓮は以前代マネをしてくれた時に自分を自転車の後ろに乗せて猛スピードで
現場まで送ってくれたことを思い出し相槌を返した。


「当(まさ)にぴったりだろう?」

「まぁ・・・」


意気揚揚と嬉し気に語るローリィに蓮は段々とトーンダウンしてきた。


「それに、急に最上くんに逢いたくなってウロついた処を
週刊誌にでも抜かれたりしたら大変だからな」

「っ・・・そんなことありません。
逢いたくなっても仕事なんだから帰国になるまでは我慢しますよ」


平然と語る蓮にローリィは眩暈を感じつつも悟らせるように語った。


「ぉ前~〝嘉月〟を演った時分かったろう?〝愛〟は理屈じゃないんだよ?
分かっていてもどうにも出来ないことがある。況してお前達は今超ラブラブなんだろう?」


ローリィの一言に聞き伝てならないと言うように更にむっとしながら蓮は答えた。


「失礼な。今だけじゃなくてこれからもずっとですよ」

「・・・・・・・・・そのラブラブな時期に2ヶ月近くも逢えなくて、
万が一最上くんに電話越しに〝逢いたい〟なんて泣かれたら如何する?」

「可愛いですね。スグ逢いに行きますよ」

「だろう?だからだ」

「・・・・・・・・・」


ローリィのしてやったりという声に蓮の脳裏に思わず
にんまりとイヤな笑みを称えている顔が浮かんだ。


「少しは見えるところに居れば、お前がソレをセーブ出来るだろう?
最上君もフラフラする娘じゃないし」

「まぁ・・・」

「セーブして〝カイン〟に集中すれ。俺からの話は以上だ。じゃあな」

「あ、ちょっと・・・ったく勝手な」


途切れた携帯電話を見つめ蓮は恨むように呟いた。

―――それはナマでは逢えないと諦めていたキョーコに逢えるのは何に於いても嬉しい。
    けど逢うのは俺じゃなく〝カイン〟であって〝BJ〟
    ・・・そこで俺の理性は保つのか?


深い溜息を吐きつつ蓮は時計を確認して履歴から愛しいキョーコの電話を掛けた。

無機質な呼び出し音さえ先程とは違って愛しく思えてくるから不思議なものだと思う
キョーコに関わさる全ての事が大切で愛しくて仕方ない。

離れて一日足らずなのにかなり嵌ったものだなと感心さえした。
やがて数回のコールの後に鈴が鳴るような可愛らしい声が受話器の向こうから聞こえてくる。


「もしもし、最上です!・・・敦賀さん?」

「もしもし、そう・・・俺だけど。おはようキョーコ。朝早くにゴメンね?」

「いいえ、いいえ、とんでもありません・・・無事着いたんですね?」

「ああ、お陰さまで無事着いたよ、心配してくれた?ありがとう。何事も無く無事だよ」

「良かったです」


蓮はキョーコの安堵したような声音に思わず緩みそうになる頬を立て直す。


「留守電聞いた。良かったね」

「あ・・・ありがとうございます。本当に急で吃驚しちゃって昨日から右往左往しています。

そうそう、初めての映画だからって時々ですけど
社さんが付いて下さる事になったんですよ?

慣れない事ばっかりだから付いて下さると安心なんですけど、
私にマネージャー付きなんて何か気恥ずかしいですね」

「えっ・・・そうなんだ・・・大丈夫だよ。時々でも社さんスゴク頼りになるから」

―――ここでもイヤな笑みを浮かべて撮影現場で俺を見る社さんが想像出来た。
    ・・・っく、寄って集ってヒトを玩具にしていないか?(怒)


沸々と込上げる蓮の怒りのオーラを感じたのか
電話越しのキョーコの声がおどおどした声になる。


「あ・・・あの敦賀さん?」

「あ、何でもないよ・・・映画楽しみにしている。悩みとか相談が有ったらいつでも相談して?
あと、キョーコもそろそろ準備とかあるだろう?じゃあ、また連絡する」

「あ、はい、すみません」

「愛しているから・・・ね?」

「・・・っ!」

「じゃあね、いってらっしゃい」

「あ、あぃ、りがとうございます。敦賀さんもこれから道中お気を付けて・・・」


シドロモドロになった電話の切り際受話器の向こうからちゅと言う音が聞こえ
キョーコは瞳を見開き耳まで真っ紅に染めて携帯を握り締めその侭暫く固まっていた。






その映画のクランク・インの会見は一種異様なものとなった。

何せ準主役にも近いその存在が海外の無名の外国人でそしてその人物は会見場に存在しない。

騒然となる会見場にて、

『到着予定の飛行機が遅れていまして』

主催者側はそう説明していたが、カイン基(もとい)蓮は無遅刻王の冠そのまま、
用意されていた控え室で台本を読んで待機していた。
ただ違うのは側に煙草の吸殻がうず高く積まれていた事だった。



  ※※ ※※ ※※ ※※



撮影が始まって1ヶ月半が過ぎようとしていた。

スケジュールは天候にも恵まれ滞りなく順調に進んでいく。

そんな中、蓮とキョーコの二人の連絡も何とか無事に遣り取りを交わしていた。

キョーコは慣れない映画の撮影に日々追われている為電話しようにも
日々時間的に余裕はなく、殆ど一方的な蓮からの連絡にはなっていたが

それはメールにしても電話にしてもキョーコの都合にぴったりと合わさっていて
相手がキョーコでなければ表向き海外にいる蓮が監視カメラを設置しているか、
ダレかを雇って逐一報告させているのではないかと疑う程であった。

そして本日の撮影を終え、
だるまやに戻りシャワーを浴び落ち着いた頃キョーコの携帯が鳴った。


「どう?今日も変わりない?」

「毎日慣れないコトの連続で大変ですけど
監督さんがOKと仰って下さるので大丈夫かと思います」

「大丈夫だよ。君は役に嵌れば早いしね。上手く出来ていると思う」

「そうですか?まるでご覧なられているみたいなカンジですね」


クスクスとキョーコが楽しげに笑う。
傍で見ているからね等と言えない蓮は苦笑いで誤魔化した。


「そう言えば、共演者の方で日系英国人の
カイン・ヒールさんて方がいらっしゃるんですけど」


唐突の話題に蓮の心臓がドキリとなる。


「・・・うん」

「その方、何となく似ているんです」

「え?」

「敦賀さんに・・・」

「・・・どんな風に?」

「雰囲気とか全然違うんですよ?
温和って感じではないけど、何て言えば良いのかしら・・・

パーツがっ!

対比がっ!

肉が!骨が!!

同じなんですよ!!

で、世の中に自分と同じ人間が三人はいるって言うじゃないですか!!
そんな事ないと思ったんですが、ホントそっくりでもぉ、オドロキで・・・」

「・・・っ」


嬉々として話すキョーコに蓮は思わず絶句する。


「・・・ぁ、あの・・・敦賀さん?」

「ああ、聞いているよ。それは驚きだね。
けど、キョーコが俺以外を視姦するなんてちょっと妬けるね」

「っっっっ、ですから!観察と言って下さい!!
それにダレでも彼でもそんな目で見ているわけではありませんから」

「ダレでもね・・・じゃ、俺には?」

「??・・・・・・」

「俺にはどんな目?」

「・・・敦賀さんには、尊敬と信頼と・・・」

「尊敬と信頼と?」

「・・・ぁぃ・・・情です」

「・・・っ」


受話器の向こうで蓮が息を飲んだのが分かった。


「本当?」

「え?」

「愛情」

「・・・本当です」


頬を紅く、恐らくは耳まで真っ紅に染めて俯いて手をあたふたさせている
姿が思い浮かび、蓮は思わず相好を崩した。


「嬉しいな、キョーコがそう言ってくれるの・・・
今度はその可愛い顔を見ながら聞きたいな」

「・・・また、そんな冗談を」


誉められ馴れしていないキョーコは直ぐに自分を否定する所が有った。


「本当だよ・・・キョーコは可愛い。だから、余計な虫に気を付けるんだよ?
撮影先でも大変だったらスグにでも社さんに言うコト、分かったね?」

「はい・・・私の周りには虫なんていませんよ。
けど、そう言う風になったら社さんに助けてもらいますね」

「俺の精神衛生上にもそうしてくれると助かるよ。キョーコ、早く逢いたいな」

「・・・待ってます」

「もう少しだからね・・・それじゃ、そろそろおやすみ」

「おやすみなさい・・・」


切れた携帯を見つめながらキョーコは呟いた。


「寂しいなんて言っちゃいけない・・・」








某日夕刻。

撮影スタジオの端で椅子に深々と腰掛けゆったりとタバコの煙を
吐きだすオトコの横に似つかわしくない可憐な少女が佇む。


「Mr.カイン」

「・・・何だ?Miss.京子?」

「あ・・・私の事はただ、〝京子〟と呼んで下さい」

「じゃ、俺の事も〝カイン〟でいい・・・何だ?京子?」

「で、あの・・・何か・・・私何か貴方の気に障ることしたでしょうか?」

「・・・どうして?」

「ぇと・・・何か怒ってらっしゃるような(波長が来た)ので」

「・・・余り煩いのは好きじゃない。だが、俺のこの態度は元々だ」

「そうですか・・・?」

「・・・だから」

「え?」

「・・・気にするな」

「はい、ありがとうございます」


蓮の最後の一言に、ほっとキョーコは安堵の溜息を漏らし微笑んだ。

カインの仮面を被りつつも蓮は思った。

―――もう、参ったな・・・この娘、どうしてわかるんだろう
    俺の胸の奥で燻っているものがあるって事。


そう、この現場に“敦賀蓮”は居ない。居るのは“カイン・ヒール”だけ。

“カイン”の役柄設定上、けっして温和でなく、
仕事仲間とも必要以上に近付かず距離を取る。

だからキョーコが傍にいても声を掛けることも触れることさえも出来なかった。

例え他のスタッフや共演者が必要以上に彼女に馴れ馴れしそうにしても
蓮の出来ることは同じ空間に存在し余り騒ぐ雰囲気を作らせないことだけだった。

途中まではそれなりに上手くいっていた。

なのにヤツはその全てをぶち壊していった。

ヤツ・・・不破尚、元々この映画の主題歌を歌うだけのハズだった。

それが、尚の事務所アカトキ・エージェンシーからのごり押しで急遽出演が決まった。

始めは渋っていたプロデューサーもアカトキからのバック・マージンが有り、
かなりな額と聞くと掌を返したように出演を了承した。

そして与えられたその役はボスの秘蔵っ子〝名ハッカーのSho〟。

ヤツが現場に入ってくると、
ヤツは固(もと)よりキョーコが過剰に反応してしまうからだろう。

現場の端で繰り広げられる本人達が言うには『言い争い』が、傍から見れば
『じゃれあいっこ』がヒートアップしそうな頃を見計らい睨みを聞かせると
キョーコが何かを感じビクッとこちらを振り返り納まると言う日々が繰り返されていた。

しかしソレも今日で最後、彼は殺される、組織の深層の秘密を知った哀れな青年は
〝BJ〟の手によって腹を抉り刺されてその内臓をぐちゃぐちゃにされるのだ。

―――たっぷりとお見舞いしてやる。




真っ暗な筈なのに繁華街のネオンが輝き昼間のように煌々と夜空を照らす。
そんな中の日付が変わった頃、漸く今日の仕事の終了が告げられた。

キョーコは慣れない撮影の進行にヘトヘトになりながら、タイアップと
セッティグの為借り切られたホテルの上層部フロアの自室へと足を向ける。

他に仕事を多く抱える社とはつい先程ロビーで別れたばかりだった。

長い廊下を歩いていると物陰から出てきた相手から意外な声を掛けられ足が止まった。










今回はちょっと展開で終わりました
次回は一応ラスト予定なので濃い目にしたいと思っています

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Author:hyojyu
氷樹といいます。
北の大地に生息しています。
蓮×キョ好きです。

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