スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  web拍手 by FC2 (お礼SSあり) 

泣いてしまう気がした (1)

平成××年3月12日。PM22:00。

何故かキョーコはビクつきながら尊敬する先輩宅にて
チョット遅めの夕食の準備をしていた。

しかし何となく蓮の様子が不機嫌ぽいのだ。



「あ・・・あの・・・敦賀さん――」


キュララララと音がせんばかりの極上の嘘・毒吐き
紳士スマイルで答える。



「・・・ん?何かな?」


「――な・・・何を怒ってるんですか――・・・?」


「え?怒る?何故俺が?わざわざこんな遅い時間に
食事を作りに来てくれた女の子に怒るなんて異な事を」


(絶対に怒っているんだから!もう怒りのツボが分からない~)
「・・・けどまだそんなに遅くは無いですし、まだ電車はありますから
大丈夫ですよ。それより敦賀さんの食事状況は気になりますから」


「俺が言っているのはそんなことではなくって夜遅くにオトコの
部屋にね来ているんだから、少しは警戒したら?って・・・」


「はい、知っていますよ。敦賀さんが男の方であることは・・・
けど警戒って何にですか?帰り道ですか?」


「そう・・・分かっていたんだ。分かってね・・・しないんだ」


「敦賀・・・さん?」


「・・・あ、食事できた?じゃあ食べよう?」


「あ、はい」




蓮が不機嫌だったのは別に理由があった。バレンタインデーの一件以来、
お礼の量が上回ったら失礼だからと(これは単純にお礼参りが怖いのだと
思われるが)キョーコが蓮に対していつも通りの接触を出来るだけ避けて
いたから。
必死に抑えての頬へのキスだったのに・・・意識されているのは嬉しいものの
はっきり言って落ち込んでしまった・・・所謂自業自得とは分かっているが
八つ当たりも出来ない状況で過ごしていた・・・そして先程漸く誤解を解いて
ついでにしれっと“今日はまだまともに食べていなんだよね・・・”などと零し
キョーコに烈火の如く起こられ、久しぶりに食事を作りに来てくれて待望の
二人の時間が持てて嬉しいはずなのに、キョーコの口から出てくる言葉は
“社さんから聞きましたが”とか“社さんが”とか、“社・社”であるし、
その上淡々と食事を作り挙句の果てには“警戒って?”などと言われる始末
である。そしてその言葉が胸の奥で燻り始めていた。




「今日の料理も美味しかったよ、ありがとう」


「いえ、お口に合って良かったです」


「ねぇ、最上さん。バースディプレゼントのお礼として・・・」


「!!!おっ!ぉぉお礼だなんて!
そっ!!そんな大それたこと・・・はっ!!」


「ぷっ!!!くっ・・・ぁははは・・・
何?またキスでもされると思った?」


蓮の腹を抱えて笑いこむ姿にキョーコの緊張も解け、
頬を染めながら拗ねて言った。


「そんな!!!ココは日本ですし!
私達は日本人なので、は・・・破廉恥です・・・」


「大丈夫、君に渡したいものがあるんだけど、どうやら向こうに
あるらしい、悪いんだけど俺の部屋まで来てもらってイイ?」


「はい?分かりました?」



※ ※ ※ ※




「ああ、ソコに適当に座って待ってて?」


蓮はさり気なくベッドに座るように誘導する。



「あ、はい・・・」


相変わらず無駄に広いベットだと思いながらキョーコは腰を下ろした。



クローゼットを開け蓮が中を探す。


「う・・・ん・・・と・・・確か・・・あ、あった。
はい、これ。開けてみてくれる?」


「ありがとうございます。良いんですか?じゃ、失礼して・・・
はぁ・・・か・・・可愛い!!すごい可愛いです!」
頬を昂揚させ興奮気味にキョーコは覗き込んだ。


中身はスワロフスキーで創られた白○姫と○人の小人。
丁寧に一つひとつが細工され正にキョーコのツボを心得た
出来映えになっていた。




「でしょ?君が好きそうだと思って
この間仕事先で見つけて譲り受けたんだ」


「えっ!!敦賀さんが?そんな、わざわざ・・・
ありがとうございます・・・スゴク嬉しいです!」


「どういたしまして、君に喜んでもらえて俺もスゴク嬉しいよ」



キョーコが見せるその無警戒なホクホクとした笑顔に・・・
以前周りに誰もいなければと思ったその笑顔に思わず蓮の手が伸びた。



「ホントに・・・君は、可愛いね」


「へっ・・・?か・・・わ?」


蓮から聞いたこともない言葉に揶揄(からかわ)れたと思った
キョーコが顔を上げるとソコにはキョーコが最も苦手としている
夜の帝王が降臨していた。

ぱ・・・パニック・・・に陥りかけるキョーコだったが!
しかし、蓮も学習しており、キョーコが固まる前にキョーコの形の
良い顎のラインにそっと指を掛けて上を向かしながら親指でキョーコの
唇を辿るとそのまま口付た。


途端に戻る理性。


ヤバイ・・・


ここまでするつもりじゃなかった。
少し揶揄って、少し脅かして終わらせるつもりだったのに
・・・触れてしまった・・・拙いと感じたと同時に身体を走りぬけた
甘い感触。過去の彼女達にも・・・色々な仕事でもしてきたハズの
その行為・・・それがこんなに甘く感じたことは無かった。
軽く啄ばむようにキスをしながら角度を変える。
この時間が永遠にとも思うがこの瞳を開けた時に物凄い形相で
固まっているだろうキョーコの顔も見なければいけないだろうと
心に決め、そっと唇を離した時


「ぁ・・・」


と続きを強請るかのようなか細く甘い声が洩れた
・・・ダメだと思った。


離した時酷く拒否され非難されするはずのキョーコの唇から
洩れた可愛らしい声が蓮の理性を崩した。





「好き・・・なんだ」



一言告げてもう一度口付ける。
僅かに開いている誘うような薄く色付いた唇の中に舌を挿入させ
歯列を割り上顎を突っ突くと身体がびくっと跳ね上がった。
その侭ベットに押し倒し抗議する為か、はたまた酸素を求める為
にか開いたキョーコの口に更に深く己の舌を挿し込み絡め取り、
内頬をも丹念に愛撫しその口腔を激しく蹂躙した。

キョーコの口の端から零れ落ちる唾液もその侭にその痩躯に
手を伸ばすとキョーコの身体がまたもびくっと飛び跳ねる、
かなり感度が良いんだろうと思った。柔らかなラインに沿って
何度か往復させてると途中から蓮の胸を叩き押し返そうとする抵抗
――蓮には痛くも痒くもない、
大のオトコに対して抵抗には値しない抵抗――も弱ってきた頃
両手をキョーコの頭上で一纏めにし散々嬲った真っ赤な舌を解放した。

蓮を映すキョーコの大きな瞳からは涙をポロポロと溢れさせていた。

その涙を拭うように蓮はキョーコの顔に手を当て、
苦しそうな表情を浮かべそして大切な宝物を扱うように撫でた。



「全く・・・いけない娘だ・・・」


「や・・・な・・・敦賀・・・さ」



キョーコが大きくしゃくりを上げながら懸命に反論しようと紡ぐ。




「君は・・・本当に・・・無防備すぎる・・・こんなオトコの寝室まで
ノコノコと付いてきちゃイケナイだろう?」


「だ・・・つる・・・が・・・んが、急に、ひど・・・」


「けど、君だって・・・酷いよ?」



淡々と語る蓮は、男性にしては長くしなやかな指でキョーコの
柔らかい髪を優しく撫でていき愛でていく。
その雰囲気がキョーコの緊張を溶かしていった。



「で・・・でも、こんな嫌がらせ、酷いです!
幾ら私を嫌いだからって・・・」


「ちょ!!チョット待って、君は俺が嫌がらせなんかで
コンナコトするオトコだと思っているの?」



蓮の突然の大声にキョーコは一瞬にして青くなり応えに詰まった。 



「ぇ、ぃ・・・ぃぇ・・・」



「仕事上では仕方ないけどプライベートでは好きなヒトとしか
しないよ?さっきも言ったろ?“好きだ”って・・・

・・・はぁ~、やっぱり俺は君に参っているらしい
・・・いかにも君らしい考えで・・・それが可愛くって堪らない。

ねぇ、最上さん?単刀直入に言おう、俺と付き合って?

・・・俺の恋人になって欲しい」



「な!・・・でも、わ・・・私は、ラブミー部で、もう・・・」



「いや、君に好きなヒトが出来る迄でイイ
・・・それまで恋人でいさせて欲しい。じゃないと・・・
こんな無防備な君をとても一人になどさせられない
・・・また、不破のような事があったら俺は君を壊すか、
誰の目にも付かない所に監禁して・・・しまうだろう、
だから俺に守らせて・・・それに君には拒否権なんて無いんだよ?」



・・・そう言って蓮は再び軽く、その白い太腿に手を伸ばすと
キョーコの身体が大きく振るえた。

選択権を与えずに了承しろなんて何て非道いとは思った。
けど一度味わってしまったキョーコの甘い口付けを
この吸い付くような白い肌を手放したくないと痛烈に感じていた。

“Yes”としか応えを与えていなくても胸を覆うどうしようもない
焦燥感にかられていた時キョーコが身を捩りながら涙を
目一杯浮かべて真っ赤になりながら叫んだ。



「こっ!・・・こっこっこっ・・・」



「??こっこ??鶏?」



「違っ、こっ・・・・・・恋人になったら・・・・・・恋人になったら
その・・・しませんか??、そ・・・それ以上、しませんか?
・・・い!今はそれ以上しませんか?」



キョーコの焦りながらの言葉に特に深い意味は無いんだろうとは
思うが、その堪らない内容に蓮は一瞬瞳を大きく見開いて固まったが、
すぐににっこりと紳士然として微笑みながら返事をした。



「ああ、しないよ?・・・俺の望みを叶えれくれれば


・・・“今は”それ以上・・・」



蓮の応えに一抹の疑問は感じるもののキョーコは咄嗟に言った
自分の言葉の重大さに気付くハズも無く、ただこの状況から開放
されたい一心で大きく頷き返事をした。



「??・・・わ、分かりました・・・な、なります。
敦賀さんの恋人になります・・・だから、離・・・」



キョーコの返事が言い終わる前に言葉が重なる。



「ありがとう・・・大事にする・・・本当に好きだよ、キョーコ・・・ちゃん」




“キョーコ・・・ちゃん”

聞き覚えのあるフレーズに瞳を見開いたキョーコに蓮は触れる
だけのキスをして栗色の柔らかい髪に顔を埋めきつく抱き締めた。
途端に戻された現実にキョーコは再びパニックに陥ってもがいた。



「つ!敦賀・・・さん、やぁ・・・」



「しないよ。“今は”それ以上しない

・・・だから、もう少しこの侭・・・ね・・・」



「・・・は、い・・・」




案の定、蓮の腕の中でキョーコは固まっていた。固まりながらも
頭の中に渦巻くは『敦賀の坩堝(るつぼ)』けどもう二度とは
同じ手には引っかからない!!とは思うものの先程のは前回とは
比べ物にならない位に死ぬ程恥ずかしく、そして・・・恐ろしかった。
今の今までちょっと意地悪くも優く尊敬する先輩と信じていたヒトが、
自分にあんな事をするなんて

――そして“好きだ”と言った。“恋人になって”とも・・・

はっきり言って絶対に嫌がらせで後からこの身体を離した時から
“ウソに決まっているだろう”と言って笑い飛ばしてくれるハズ
だと思っている。


そうしたら私はどうなるんだろう?

怒りながらも許せるんだろうか?この温かい身体を離されても――

さっきまで上から抑え込められ、ショータローとも違った
激しくも優しくて甘さを感じさせるようなキスをされ。
あんなに叩いても押し返してもびくともしなかった敦賀さんの胸・・・
瞬間敦賀さんがスゴク恐ろしいと思っていたのに
私のダメな脳みそは敦賀セラピーを想い出していてこの腕に、
胸に抱かれて今はこんなにも安らいできている・・・
どうしようきっと怒れなくて、泣いてしまうと思った。
何故泣いてしまうかは分からないけど・・・泣いてしまう気がした。






                          続く


                   ・・・のか?
           ェロが足りない気がするので・・・一応、つづく
スポンサーサイト
  web拍手 by FC2 (お礼SSあり) 

コメントの投稿

非公開コメント

フリーエリア
hyoujyu_banner.jpg
ド素人のスキビブログ18禁@氷樹


・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・
応援しています。
2012年発行合同誌【百花繚乱様と光の箱庭様のダブル主催】 2012夏企画
サイト管理:光の箱庭@惣也 さま。

・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・

敦賀くんぶっかけ祭り


秋と言えばまつり!!
神ご所望により御所にてまつり開催中!!
もちろん年齢に達していないお嬢さま方はイっちゃだめよ!!

プロフィール

hyojyu

Author:hyojyu
氷樹といいます。
北の大地に生息しています。
蓮×キョ好きです。

最新コメント
最新記事
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
Mail
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。